KOYA(マニラで子供らと遊ぶ)

庶民エリアにコミュニティスペースを作ってみた。

節約は趣味かも

昔から無駄遣いはあまりしないタイプだった。修学旅行で友人らの多くは限られた予算でどんなお土産を買うのかに頭を悩ませていたが僕はお土産のキーホルダーとか割高な商品が多く『別に欲しいものがないなぁ』って印象が強く家族へのお菓子とか必要なものを買って予算が余ったといった思い出がある。

たまに『投資で成功する秘訣』みたいな特集を見たりするが、投資は運用の上手下手以前に種銭をいかに用意するかが大事で、そもそもの種銭が用意できない人はスタートラインに立てていない気がする。

 

で、優秀な人は出世など稼ぎを増やすことでカネを作るが、そうでもない人は『いかに節約できるか?』は大事だと思う。今はYou Tubeでも節約のノウハウがあるから投資で金持ちになりたい人はまず節約を覚えたほうがいいように思う。それなりに実践できればカネは自然にたまると思う。ただし家計簿的なものは根っからの節約タイプには不要だと思う。

 

主な節約としては実家ぐらしや共同生活をするが大きいかも。僕は今は一人暮らししているが共同生活の節約効果は大きい。そして『飲む打つ買う』なんて言われるが飲酒・喫煙・ギャンブルなんかは典型的な大きな支出。好きな人がすることは否定しないがしなければそれだけ貯まる。もちろんギャンブルで稼げるようなレアケースは除く。加えて男性なんかは買春(やそれに類する女遊び)、女性の場合はファッションなどに割とおカネを使いがち。

僕の場合は非喫煙者でありお酒は滅多に飲まないしギャンブルも稀にしかしない。キャバクラ的な場所はそもそも嫌いで女遊びもしない。そして以前は実家ぐらし。実家にカネを入れていてもそれでも一人暮らしよりは相当に安い。

 

今はそこまでも節約の必要性はないもののそれでもしてしまうのは既に体に染み付いていて趣味のようなものなのだろうと思う。LANDERSで賞味期限が近い食材やセールで半額みたいなものを組み合わせて夕食を作ったり、複数の料理を作って冷凍などで保存したり。キノコやモヤシも最近では栽培する。DIYや家庭菜園も最初はそれなりにはおカネがかかるんだけど慣れたら節約にもつながる。


あとはスキューバーダイビングとかゴルフとかカネのかかる趣味は避けてきた。あえていえば東南アジアをバックパッカーとして旅行したりはしてる。趣味といっても経験にはそれなりにおカネを使ったほうがいいという考えも同時にある。あと海外にいると冠婚葬祭も日本にいた時より最小限にできるっていうのがある。

人によってはケチだと感じるだろうけど仕方がない。ただケチもイメージは幅広く、良いケチは節約家、悪いケチはシブチンとして僕はワケていて、後者にはならないようにしている。僕が思うシブチンとは『当然払うべき』とされる飲み会の会費を払わずに帰るといったタイプのもの。僕の場合は節約はしているが人に料理を振る舞うことは多いし、自分としては半分趣味で半分社会貢献としてKOYAという活動もしている。人生も後半に入ったと自認していて今後はいかに貯めるか増やすか・・・だけではなくいかに有効に使っていくか。がより重要になってくると思う。

 

食器を毎回洗うのが普通ですが。

僕は普通の人が当たり前のようにしている行動を取らないことがある。例えば食器洗い。食べた後の食器をみなさんは洗剤を使って洗うだろうと思う。毎回。僕は少し違う。なお以下に書いたものは自分ルールでありお客さんに出す食器は毎回洗ったものを出しています。

 

食器を洗う理由は主に2つだと思う。▼1:衛生的。▼2:味が混ざる。

■例えば朝食に前日の夕食の残り物(煮物とか)を食べることはあるだろう。この場合に煮物を食べきっていた場合は皿を洗い朝食には洗った皿を使うのが普通だろうと思う。

僕の場合はその皿を洗わずに軽くゆすいで翌日に使ったりすることがある。更には微量の煮物のダシなどが付着している。不衛生だろうか???僕はそうは思わない。なぜなら前日の料理が残っているという意味では同じだから。味が混ざるだろうか??水ですすいでいればほとんど味は残らない。

 

■それどころか、水で濯がない事すらある。例えば煮物Aを半量食べたのをタッパー(大)からタッパー(小)に移し替える。ここまでは普通。次に新しく作った煮物Bをそのタッパーにそのまま入れる。同系統の味なら混じっても問題ない。衛生的かどうかはその煮物Aがいつ作られたかどういう保存状態だったかによる。煮物Aを1週間保存しているのと煮物A→煮物Bに移し替え合計3日保存するのだったら後者の方が衛生的には低リスクだと思う。

■同じように冷蔵庫でお茶を水出ししたピッチャーとかも。そのまま1週間おいておくより、1日後に洗わずに追加でお茶を作るのとだったら後者の方が衛生的。僕はお茶をたくさん飲むので高回転。だから洗わずに2回そのまま使ったりする。それでも3日かせいぜい4日。ただし2回に1回はシッカリと洗う。

 

 

次に食器洗いの方法。普通の人は食器用洗剤で洗う。全てをそうしている人は『何も考えていない』のだと僕は思っている。食洗機で自動とかは別にして手洗いする時に食器によって汚れ具合は異なる。例えば水を飲んだだけのコップをわざわざ洗剤で洗う必要はなく軽く水洗いで問題ないはず・・。

また僕の場合は洗剤も普通の人より使用量が少ないと思う。上記のように水洗いだけでOKなものはそれで済ますし(スポンジも洗剤ナシでOKみたいなものを使ってる)、油汚れでギトギトというものの、▼鉄フライパンはタワシでこする(洗剤は被膜を溶かす)、▼油汚れはキッチンペーパーを調理で使った時とかにその使用後のペーパーで油を拭うといったことはするし、パスタなどの茹で汁は残しておいて油まみれの食器にかける。油は熱湯で流れやすい。そうすることで汚れは1/3以下になるので洗剤は少量でも問題なく洗える。

 

他にも生ゴミ処理とか普通の人とは違って独自の方法で土に返しているし、洗濯なんかも特殊な方法で手洗いしている。それぞれに理屈や方法論があり人に勧めるものでもないが特に迷惑をかけるでもない限りは自由だと思っている。

 

様々な農法

連日、農業系動画をみて勉強し、育苗や土作り播種や植え付けなどを繰り返しています。枯らしては考え観察したり比較したり、家庭菜園は何とも面白い趣味だと思う。

さて今回は『様々な農法』というテーマで書きたいと思う。

まず大きく分けると農薬や化学肥料を使う『慣行農法』と農薬を使わず有機肥料を使う『有機農法』の2つが分かりやすい。大きな違いは有機農法が土壌微生物を増やし活用するのに対して慣行農法は土壌微生物が減りがちでそれを腐葉土等を補うことで土を柔らかくするといった感じ。一般的には有機農法の方が『無農薬で安全』とイメージがあるが僕としては普通の農業においては農薬の影響など軽微なものだろうと思う。また有機農法の方が美味しいイメージもあるが全般的にはその傾向はあるとは思うがそれはどんな時期にどんな野菜を育てるかと技術や手法によるものが大きいと思う。有機農法でも不味いものは不味い。

 

その不味くなる理由の1つが鶏糞などの有機肥料による窒素過多などだろう。人間でも農薬やホルモンをまったく使用していない健康的な野菜や肉しか食べなくても食べ過ぎればメタボにもなる。野菜にとって有機肥料か化学肥料かどうかよりバランスよく栄養が取れているかが重要みたい。そこで栄養過多になりにくく自然に近い自然農みたいなものが生まれる。これの特徴は耕さない不耕起と無肥料という点。まったくではないが雑草なんかもはやし自然に近い生態系を実現する。ただこの手の農法は技術が必要で作物にばらつきも出やすいので美味しいとか健康的だとしても販売するのは別のスキルが必要となる。加えて土作りを重視する有機農法系は土が育つまで作物もなかなか良いのが取れないということもあり新規就農にはハードルになっているみたい。

 

さらに有機農法でも炭素循環農法というのがあり、それは炭素を重視して窒素過多にならないように工夫しているものらしい。また禅農法というのもありそれは有機農法の中で植物性の堆肥で取り組んでいる人達もいる。これはトラクターなど農業機械も使っている点が自然農とはまた違う。

 

以上は思いに有名な農法で有機農法をベースにしたものではあるが、有機農法ではないのをベースにした有名な農法もある。例えば永田農法。これは化学肥料(液肥)・農薬そして水を必要最小限に与えることで作物の生命力を最大限に引き出そうとする農法で、(他の農法でも似たようなものはあるが) あえて水を減らすことで積極的に根を伸ばそうとしたりトマトなどは水分が少ないと糖度が上がるなんてことも知られている。

 

あと植物工場など水耕栽培なんかも1つの農法の分野だろうと思う。こっちは液肥が中心。施設での栽培はLEDによって光量を調節したり温度や湿度の管理が自在に出来るのが利点。ただし水耕栽培に向くのは必要な光量が少ないレタスなどの葉物、あとはイチゴやトマトなどでは使われるが他はそれほど多くない。特に根菜。とはいえバイオ技術が進めばそういったハードルも越えてくるのだろうと興味深い分野ではある。それこそ菌床に栄養を与え続け菌床の廃棄なしで次々にキノコ栽培ができる技術とかサツマイモやジャガイモが植物の刈り取りナシに収穫が継続的にできる果樹のような野菜とかも出来てくるかもしれない。連続的に栽培できるのはある意味で果樹であるトマトとかサヤエンドウとかレタスの外葉を収穫して次々に成長するとかその程度しか今はないように思う。技術革新で2ヶ月の収穫期が4ヶ月に伸びるかもしれないし技術進歩に期待したい。

あと農法とはまた違うは様々なノウハウがある。例えば『垂直仕立て』という手法は植物の葉や茎の広がりを紐などで垂直に仕立てることで成長ホルモンの流れ方をコントロールするような手法みたい。植物は成長するホルモンと花や実をつけるホルモンが違ってそれにはいろいろルールがあるみたい。

 

僕は10月頃に家庭菜園を始めた初心者。とりあえず植物性の堆肥を重視した有機農法の方向を目指しつつもまだ土も出来ていないし農薬や化学肥料も少量は使って様子をみようと思う。

バナナを堆肥や挿木に

毎日2時間くらいは家庭菜園のことを考えている。最近は天候がイマイチで発芽や育苗がうまくいっていない。それら安定して育苗させるためとレタス栽培を目的にLEDライトを室内に取付て育苗&水耕栽培スペースを作るつもりで試行錯誤してる。とにかく新たな趣味を始めると最初はちょっとお金がかかりつつモノが増えるので落ち着いたらモノを処分したい。

あと『土作り』は継続的な課題で今日は二酸化鉄を撒いたり、キノコでボロボロになった木材の樹皮の部分を畑に撒いたりした。世間でいうところのバーク堆肥に近いものだろうと思う。これは発酵が遅く多いと窒素不足に陥るようだがフカフカの土壌にするには良いらしく軽く株の近くに置いた。土作りにおいては環境の急激の変化がおきないように資材は全体に大きな影響を与えない程度に入れている。ついでに米糠をまいて発酵促進させることにした。

 

さてネットでバナナを活用した挿木動画を見たことがあるがそれを試した日本人がいて成功していたのでもう少ししらべた上で僕も試そうと思う。フィリピンはバナナの産地ということもあるし挿木につかうなら廃棄前のようなものでもいい。また挿木に使うだけでなくバナナを堆肥にして使うのも有望だろうとのこと。糖質が多いので微生物を増やすのに良いのは間違いないだろう。甘いから虫とかもよってきそうだが。

 

漠然と考えたのは知り合いの果物屋さんに話をして廃棄する果物クズを譲ってもらい堆肥にしてはどうかと思う。またバナナに関してはあえて電子レンジで加熱して乾燥させる手法もあるらしいが、僕はときどきエアフライヤーでトーストを焼くのだが2枚の時はいいが1枚の時はスペースがもったいないのでバナナの皮を冷蔵庫に保存しておいてトーストのついでに横で加熱してみてはどうかと思う。電気代は変わらないしエアフライヤーはトーストをクルトンにしたりジャガイモを油なしのフライドポテトにするような調理器具なのでバナナの乾燥にも電子レンジよりむいてそう。

 

僕が住んでいる借家は中庭で畑ができるがそこが貸してもらえる間は土壌改良していって年々良い土にして旨い野菜ができるようにしたい。農業などを調べていくといかに慣行農法が経済合理性を優先して無理をしがちかってことが分かるし有機農法だから美味しいとも限らないことが分かる。僕は基本的には自然農に近い形を目指しつつ、レアな夏野菜が雨季とかを除きほとんどの時期で食べられるようにしたいし、それを挿木でバックアップをとってタネ代や苗代もいらないようにしていきたい。オクラは密植栽培で新鮮で小ぶりで柔らかいものを、キュウリも日本のタイプのものを日本平均より旨いものを時期になればたくさん収穫して友達にあげれるようになりたい。空芯菜は種類が違う細いタイプのものを、人参は間引いたものを畑でかじりたい。

 

あとはモヤシは貯水タンクの水漏れを利用して自家栽培できるようになった。普通モヤシを自家栽培しようとすると水換えを1日2回以上しないといけない。その上で気温が高いマニラはスグに腐敗する。それが常時水がかかる場所におけば手間がいっさいかからない。光があたってモヤシというよりはスプラウトになるが問題ない。その亜流としてピーナッツやニンニクなんかもスプラウトで食べたい。いずれは自分で種取りしたい。なぜなら野菜のタネは種類によってはたくさんタネが採れるが買うと高い。それでいて栽培するならF1品種のタネはうまく育たない可能性が高いがスプラウトで食べる上では関係ない。とりわけアブラナ科のスプラウトはいいと思う。ただしアブラナ科は暑い国では難しい。

 

他にオイスターマッシュルームが順調。1袋50ペソの栽培袋が6袋あり、既に収穫は3波目だから元はとれたかな・・と思う。市販より新鮮だし。これから暑くなるまでまだまだボチボチは採れると思うし、培地がへたってきたらそれは土壌改良資材としても良いらしいから一石二鳥。そんなワケで追加で6袋を注文した。多く取れたら人にあげてもいいしエアフライヤーでドライキノコにしてもいい。家庭菜園でするレベルの量は何とでもなる。

 

家庭菜園でしない予定なのはキャベツ・カリフラワー・ブロッコリーといったアブラナ科で場所の割に収量が少なそうな葉物。場所を取るスイカ・カボチャ・メロンとか。遊びで大根とかサツマイモとかジャガイモはしてみるが別に市場で買ってもいいような野菜は自家栽培するメリットが薄い。ゴボウは挑戦中。できればアスパラ・スティックセニョールとかが育てられたらいいが苦戦中。自然薯や蓮根なんかもチャンスがあればしたい。蓮根は沼が必要なのでたぶん思いきれないと思う。ただしラグーナベイとかで蓮とかみたことがあるからああいうところで栽培すればいいのにって思う。

 

LEDを使った室内発芽&育苗スペースの整備が落ち着いたら、まだスペース的に育苗エリアが足りないから小さな温室とか買ってしまいそう。サーモスタットとかつけて自動で扇風機が動いたり時間で灌水したりとか出来てもいいかも・・・。あとクーラーボックスを利用したトマトの水耕栽培もまたしたいと思うが、それについてはトマトの苗木が増やせられたらの話。そして水にマイクロバブルとか入れて工夫したい。たしか実家にマイクロバブルを水に添加できる蛇口みたいなものがあったはずなんだけどなぁ・・。

鶏の低温調理とスープ

料理は僕の趣味の1つ。今の時代はYou Tubeで様々なプロが分かりやす解説してくれてるものが見られてホント便利です。そんな中からジェノベーゼソース(バジルのソース)を作ってみたり燻製やカオマンガイ(鶏ライス)を作ったり。

肉なんかはソミュール液とかに漬け込んで低温調理するのが定番。低温調理とはバクテリアが死滅しつつも美味しく調理できる温度。ソミュール液は砂糖や塩が入った水に漬け込んでおくことで肉がパサパサにならずプリプリになる。低温調理にはホットクックを使っている。

最近は少しそれを工夫した。1つは最初からマリネに漬け込んだ鶏肉を買ってくる。LANDERSの場合だと通常P210/kgでセールだとP190/kgくらい。それで1kg超を買ってくる。それだど自分でソミュール液を作りつこけむ必要はない。次に僕はそれにお湯を足し気分でキノコとかを入れ低温調理をしつつ鶏のスープを作る。だいたい鶏肉500gとお湯を入れてスープが300ccくらいできる。そのスープでご飯をたいてもいいしラーメンのスープにしてもいい。味覇のような中華スープを使ってはいるが自分でダシを意識するとそれらの使用量は減らせる。

 

別に体に悪いという話ではなく少し高級なスープをわざわざたくさん使わなくてもいいという話。エビの頭とかアサリとかも良いダシが出る。魚もたまには焼き魚が食べたくなって買うがついでに頭とかでダシをとる。

 

スープに関しては『旨味の掛け算』を意識する。旨味というのは昆布だしやトマトに代表されるグルタミン酸とか鰹節や豚骨に代表されるイノシン酸。まぁ僕の場合は野菜だしと肉だしみたいなイメージを持っている。それらは単独でも旨いのだが両方あると相乗効果で旨く感じるというもの。あと3つ目に有名なのはグアニル酸だがこれは干し椎茸とか一部のものなのであまり気にしなくていい。

 

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で、それら料理のことに興味が出てくると食材にも関心が出てくる。漠然と何が美味しいといったことは知っていても家庭菜園を始め農業のことを調べていくとこれまた奥が深くて面白い。

例えば世間的には有機栽培の野菜は美味しいと言われるが単純に有機だから旨いとか化学肥料を使っているからダメだというものでもないのが興味深い。植物は主に窒素・リン酸・カリというのを影響にして育つのだが植物によって何がどれだけ必要かは異なり、例え有機肥料を使おうがそれが偏ると病害虫が発生しやすくなったり美味しくなくなったりするそうだ。その典型的な例がリン酸過多。これは肉や魚を原料とした肥料を使うことでそのタンパク質が分解されてアミノ酸になることと繋がっているらしい。アミノ酸といえば上記の旨味もアミノ酸でそれが多いとアブラムシがよってくるとかするらしい。まぁ僕も勉強中だがそんなワケで有機肥料だから良いというものでもなく様々な工夫として雑草や落葉などの堆肥化させたりして肥料らしい肥料を入れずに育てるような農法もある。畑を耕さないとか雑草と共生させるとかそこまでいくと自然農法という感じになる。僕の場合は初年度は慣行農法50、有機農法50くらいのイメージでユックリと土作りをして徐々に慣行農法20、有機農法50、自然農法30くらいの近づけ、最終的には自然農法70でそれでも部分的に耕したり化学肥料を使ってたりする形を今のところ目指している。

 

家庭菜園の方向性

2023年の10月頃からマニラで家庭菜園にチャレンジしている。

様々なYou Tube動画をみて様々な資材や用具を揃えている。今回は現段階において最終的にどんな形にしたいのかを記しておこうと思う。それは自然農90%です。

 

◆どういう農法を目指すか。

自然農というのは雑草なども生えていて畑もほとんど耕さない農法。畑には様々な昆虫が共存し土も豊富な微生物がいることでバランスがとれ病害虫が発生しにくいもの。一般的な農法は肥料を与えビニールマルチをして農薬を与える感じ。有機農法は農薬を使わず化学肥料も使わない感じ。難易度が高い。除草剤なんかも使わない。

マニラの畑はやや粘土質の荒れた土地といった感じ。初年度は自然農や有機農法にはまったくこだわらない。とりあえず開墾して石や根などを取り除く。最終的に自然農をするにしても石は邪魔。そして納豆菌や米糠を使って少しずつ土を良くしていく。化学肥料なんかも使う。だが普通の慣行農法と違い畝と畝の間にグランドカバープランツを敷くとか、できるだけ何かの植物が根を張っているって状態を目指す。土が年々良くなっていけば肥料ナシでもOKになっていくはず。それが自然農の形。

 

ただし僕は料理をする時にでも天然だしにこだわらない。化学調味料もほどほどなら問題ない。それと同じで僕は今のところ完全な自然農も目指さない。土壌微生物や昆虫とかのバランスを崩さないほどの少量であれば化学肥料であっても問題はないはず・・。慣行農業で化学肥料がバリバリ入っているものは甘いとか大きいとかいう意味ではいいのだが野菜の中で何かしらの栄養の偏りみたいなものが起きるのだろうと想像する。


◆どんな野菜を育てるか。

2ヶ月くらい苗を買ったり、挿木をしたり、タネから育てたりアレコレとしてみた。中でも育苗の難易度は高く、もっともマシなのは苗を買ってきて畑に植えるというもの。人間も動物も植物も赤ちゃんの頃は弱いらしい。なので畑に植えられているのは市場で購入できるオクラ・ナス・トマト・・・といったもの。当面はそれをメインにしつつ挿木でバックアップを作っていきたい。レアな品種はタネから育てる必要があるが今は少しずつ挑戦。いずれ苗にして収穫までもっていきたい。そこからは挿木で・・という流れ。

 

また小さなイチゴ苗も早々に枯れてしまったし、アスパラも苦戦中。ローズマリーもハーブなのに枯れた・・・。幼苗から育てているものではペパーミントとイタリアンパセリは活着したっぽい。ローズマリーは大苗になるらしいし次回に買う時は地植えではなく鉢植えにしようと思う。またタネからの育苗が上達したらバジルを増やしジェノベーゼソースを作りたいし、コンパニオンプランツとして他の野菜の株間に植えたい。

 

タネからのものは人参が今のところ順調。ゴボウも何とかなってる。畑に直接蒔いているものは他にもあるが畑が家の北側にあることもあって午前中には日陰になる。徒長しやすいのが悩ましい。反射板を作って少し改善しようとは思ってる(2枚は設置積み)、かといって天気の良い時は午後は強い光があたり暑くなる。育苗で苦戦しているのはそこにもある。プロは遮光ネットなどで時間帯や天候によってコントロールしているようだが個人でするのはなかなか難しい。最終的にはいろいろと試して、上手くいったものを残し、失敗したものは諦めるっていうことで成功率を高めたいと思う。

 

◆その他
畑の西側のスペースを枝や雑草などの廃棄場所(米糠や土をかけて自然に堆肥化を狙う)にして、その周辺のトタンなどを撤去して近くにはニラなどを植えたい。東側には落葉用のコンポストも用意した。東側には貯水タンクがありそこは大家さんの担当なのだが水漏れがしていて近くに鉢植えしている観葉植物の水やりが結果的に不要になっている。水漏れが続く限りはそれは活かしたい。今は育苗や挿木で試行錯誤をしつつ、とにかく土作り。大麦を緑肥として蒔いてみた。一角にクローバーも蒔いてみた。育てばいい。ダメならまた別のタネを撒く。初年度なのでそれなりにカネをかけて試す。趣味なのでそんなもの。数年後に豊かな野菜生活を夢見て。

 

あと実家には広くて持て余している畑がある。一角を借りて雑草ボウボウで放置期間が長めの自然農エリアにさせてもらおうかなぁ・・・。

 

 

フィリピンで農業

僕自身はフィリピンで商売をしようとは思っていない。農業も例外ではない。趣味で家庭菜園は始めたが商売ともなると別の要素が加わってくる。とはいえフィリピンは野菜が高いとか新鮮なものが少ないといった問題を抱えていて、裏を返せば農業で成功する可能性は秘めていると思う。

 

日本のように様々なブランド野菜が売られている激戦区ではなくフィリピンで農業をしたいってことで検索する人に向けて『もしフィリピンで農業をするなら』という視点でアイデアやらを書き留めておきたい。


◆可能性がありそう1:キノコ栽培

フィリピンではキノコはあまり一般的ではない。オイスターマッシュルームでこそローカルな市場で売られているが椎茸やシメジといった日本でお馴染みのキノコはほとんどが輸入されていて値段も安くはない。裏を返せばビジネスチャンスでもあると思う。

 

栽培においては日本より暑い気候というのは難しい。ほとんどのキノコにとってフィリピンは栽培するには気温が高すぎる。とはいえバギオやタガイタイといった冷涼な地域で栽培する可能性はあるだろうと思うし、また半地下や洞窟といった涼しいところを利用したりして灌水や温度管理などを自動でするようにしても何とかなりそうな気がする。加えてネット通販ではオイスターマッシュルームの栽培キットが安くで販売されていてマニラでも10月から3月の間であれば栽培できる。他のキノコを量産できれば面白い。また山岳部に場所を確保できるなら椎茸の原木栽培といったこともありかも。

 

◆可能性がありそう2:観葉植物

フィリピンでは園芸もそれほど盛んではない。同じ東南アジアでもバンコクならチャトチャックのような巨大な植物マーケットもあるがマニラにはない。普通の園芸店やウイークエンドマーケットのようなところでは食虫植物やエアプランツなんかはやはり品揃えが少ない。いろんな観葉植物は売られてはいるもののありきたりのものが多く、庭を彩るという感じでエアプランツなんかを量産して可愛くアレンジして売ればそれなりに売れると思う。もし僕だったらウスネオイデスとかアリだと思う。

 

◆可能性がありそう3:育苗農家

マニラは園芸が盛んではなく市場でも野菜の苗といえばナス・オクラ・キュウリなど数種類しか売っていない。これが日本ならナスだけで3種類〜5種類売られていたりする。フィリピンならオクラならレディーフィンガー1種類といった感じ。また苗の大きさもあまり選択肢がない。もし日本の育苗農家がそれなりに力を入れて苗を作ったらそれなりに売れそうな気がする。もちろん農家に売るか家庭菜園家を相手にするかで戦略もかわってくるし、登録品種などはそれなりにデリケートなので調べたほうがいい。とはいえ様々なイチゴの品種をランナーで増やしネットで売っているような人達もいる。ニッチではあるがそれなりに需要はあるみたい。

 

 

◆難しそう1:慣行栽培

いわゆるフィリピンで普通に売られているような野菜を普通の農法で育てる方法。それでも日本の技術でやってくれればそれなりにマニラの野菜の質が上がって嬉しいが商売としては難易度が高めな気がする。日本で売られているオクラと違いフィリピンのそれは大きく傷もあり鮮度もイマイチで固い。不思議なのは日本のオクラでフィリピン産が珍しくない点。業者も日本にばかり輸出していないでフィリピン国内でもその質のオクラを流通させて欲しい。

 

◆難しそう2:オーガニックやハウス栽培
この分野は差別化次第では化けるとは思うが、暑い国は当然ながら虫もわきやすい。雨季なんかは多湿で病気も出やすいはず。そんな中で無農薬は基本の難易度は高くなるだろう。日本なんかは冬の時期とか家庭菜園をしていても無農薬で育つこともある。また自然農に近い形でしようとしてもそのタイプの農家は日本でも苦戦しているのでかなりブランド力やノウハウがあるところが進出するとかでもない限りオススメはできない。
加えてイチゴやトマトといったもののハウス栽培も可能性はあるとは思うが何せ暑い国でしようと思うと冷房代とかかかりそう・・・これも栽培ノウハウがまず大事な上に初期費用もかかる。新規就農には向いていない気がする。


◆可能性がありそう4:観光農園
フィリピンでもチラホラと見かける。日本もそうだが栽培から加工や食事として提供するまで総合した場所で成功ってケースはありえると思う。ただしタイのラヨーンとかにあるような果樹園とかの場合は長期計画が必要になる。野菜に比べ果樹は苗から成木になるまで5年〜10年はかかる。個人的にはレアな熱帯品種を集めて広大な土地に植えまくったら面白いと思う。僕は今さらしないけど実家には様々なレア品種を植えていた時期がある。今はフィリピンに来て面倒もみられないから諦めたけど。

◆可能性がありそう5:共同農園&ガーデニングサークル
商売を抜きにしたサークルならこの分野は僕も興味がある。日本でもこの手ものは趣味として一定の人気がある。ガーデニングは苗やタネはそれなりの値段で買ってくるが挿し木などで増える時は捨てるほどできたりするので、同じ趣味の人達が物々交換とかできたらいいのなぁーなんて思う。