KOYA(マニラで子供らと遊ぶ)

庶民エリアにコミュニティスペースを作ってみた。

フィリピンで農業

僕自身はフィリピンで商売をしようとは思っていない。農業も例外ではない。趣味で家庭菜園は始めたが商売ともなると別の要素が加わってくる。とはいえフィリピンは野菜が高いとか新鮮なものが少ないといった問題を抱えていて、裏を返せば農業で成功する可能性は秘めていると思う。

 

日本のように様々なブランド野菜が売られている激戦区ではなくフィリピンで農業をしたいってことで検索する人に向けて『もしフィリピンで農業をするなら』という視点でアイデアやらを書き留めておきたい。


◆可能性がありそう1:キノコ栽培

フィリピンではキノコはあまり一般的ではない。オイスターマッシュルームでこそローカルな市場で売られているが椎茸やシメジといった日本でお馴染みのキノコはほとんどが輸入されていて値段も安くはない。裏を返せばビジネスチャンスでもあると思う。

 

栽培においては日本より暑い気候というのは難しい。ほとんどのキノコにとってフィリピンは栽培するには気温が高すぎる。とはいえバギオやタガイタイといった冷涼な地域で栽培する可能性はあるだろうと思うし、また半地下や洞窟といった涼しいところを利用したりして灌水や温度管理などを自動でするようにしても何とかなりそうな気がする。加えてネット通販ではオイスターマッシュルームの栽培キットが安くで販売されていてマニラでも10月から3月の間であれば栽培できる。他のキノコを量産できれば面白い。また山岳部に場所を確保できるなら椎茸の原木栽培といったこともありかも。

 

◆可能性がありそう2:観葉植物

フィリピンでは園芸もそれほど盛んではない。同じ東南アジアでもバンコクならチャトチャックのような巨大な植物マーケットもあるがマニラにはない。普通の園芸店やウイークエンドマーケットのようなところでは食虫植物やエアプランツなんかはやはり品揃えが少ない。いろんな観葉植物は売られてはいるもののありきたりのものが多く、庭を彩るという感じでエアプランツなんかを量産して可愛くアレンジして売ればそれなりに売れると思う。もし僕だったらウスネオイデスとかアリだと思う。

 

◆可能性がありそう3:育苗農家

マニラは園芸が盛んではなく市場でも野菜の苗といえばナス・オクラ・キュウリなど数種類しか売っていない。これが日本ならナスだけで3種類〜5種類売られていたりする。フィリピンならオクラならレディーフィンガー1種類といった感じ。また苗の大きさもあまり選択肢がない。もし日本の育苗農家がそれなりに力を入れて苗を作ったらそれなりに売れそうな気がする。もちろん農家に売るか家庭菜園家を相手にするかで戦略もかわってくるし、登録品種などはそれなりにデリケートなので調べたほうがいい。とはいえ様々なイチゴの品種をランナーで増やしネットで売っているような人達もいる。ニッチではあるがそれなりに需要はあるみたい。

 

 

◆難しそう1:慣行栽培

いわゆるフィリピンで普通に売られているような野菜を普通の農法で育てる方法。それでも日本の技術でやってくれればそれなりにマニラの野菜の質が上がって嬉しいが商売としては難易度が高めな気がする。日本で売られているオクラと違いフィリピンのそれは大きく傷もあり鮮度もイマイチで固い。不思議なのは日本のオクラでフィリピン産が珍しくない点。業者も日本にばかり輸出していないでフィリピン国内でもその質のオクラを流通させて欲しい。

 

◆難しそう2:オーガニックやハウス栽培
この分野は差別化次第では化けるとは思うが、暑い国は当然ながら虫もわきやすい。雨季なんかは多湿で病気も出やすいはず。そんな中で無農薬は基本の難易度は高くなるだろう。日本なんかは冬の時期とか家庭菜園をしていても無農薬で育つこともある。また自然農に近い形でしようとしてもそのタイプの農家は日本でも苦戦しているのでかなりブランド力やノウハウがあるところが進出するとかでもない限りオススメはできない。
加えてイチゴやトマトといったもののハウス栽培も可能性はあるとは思うが何せ暑い国でしようと思うと冷房代とかかかりそう・・・これも栽培ノウハウがまず大事な上に初期費用もかかる。新規就農には向いていない気がする。


◆可能性がありそう4:観光農園
フィリピンでもチラホラと見かける。日本もそうだが栽培から加工や食事として提供するまで総合した場所で成功ってケースはありえると思う。ただしタイのラヨーンとかにあるような果樹園とかの場合は長期計画が必要になる。野菜に比べ果樹は苗から成木になるまで5年〜10年はかかる。個人的にはレアな熱帯品種を集めて広大な土地に植えまくったら面白いと思う。僕は今さらしないけど実家には様々なレア品種を植えていた時期がある。今はフィリピンに来て面倒もみられないから諦めたけど。

◆可能性がありそう5:共同農園&ガーデニングサークル
商売を抜きにしたサークルならこの分野は僕も興味がある。日本でもこの手ものは趣味として一定の人気がある。ガーデニングは苗やタネはそれなりの値段で買ってくるが挿し木などで増える時は捨てるほどできたりするので、同じ趣味の人達が物々交換とかできたらいいのなぁーなんて思う。