KOYA(マニラで子供らと遊ぶ)

庶民エリアにコミュニティスペースを作ってみた。

マニラで家庭菜園

2023年10月頃。マニラにて家庭菜園をすることにした。

キッカケは野菜の高騰。ただでさえマニラの野菜は高く品質もイマイチなのに・・。もちろんフィリピンは熱帯で野菜栽培の難易度は高いのかもしれない。だがもし庭でそれなりに野菜が自給できるようになったらマニラの快適度はさらにUPするだろう。

そんなワケで約2ヶ月くらいで取り組んだことを備忘録として書き記しておこうと思う。

まず気候。4月〜6月くらいの暑季は野菜にとっても過酷だろう。続く7月〜10月の雨季はこれまた雨が多く日照不足にもなりやすく栽培は難しそう。ただ11月〜2月頃なら暑すぎず雨も少なめなので日本の夏か秋くらいの感覚で栽培できそう。ただし日本のように冬はないので寒さで糖度が上がった美味しい野菜はここでは無理だろう。またYou Tubeには様々な栽培動画が上がっているが季節に関しては参考にしずらい。播種も植え付けもあるていど手探りしてその中でうまくいったものを続ける感じになるだろう。

方向性としては当面は市販の苗を植え付ける。オクラ・ナス・トマトといった夏野菜。それにバジル・ローズマリー・パセリのようなハーブ類。それらはマニラでも苗が売られている。ただしナスならナスで1種類のみ。特殊なナスや日本のようなキュウリを栽培するにはタネから育てるしかない。また育苗するためにプラグトレイ・蚊帳などを用意した。加えてLEDを準備しているので整えば日照不足の日でも育苗に使えそう。

 

当面は慣行栽培・・いわゆる普通の野菜栽培をしつつ、徐々に自然農に近づけていきたい。よく家庭菜園と聞くと無農薬を連想する人がいるが僕はそこはこだわっていない。できるだけ土作りをして防除はするが必要とあれば農薬は使う。無農薬かどうかより野菜が健康で美味しいかの方が重要。学ぶことはたくさんある。コンパニオンプランツや緑肥、米糠や納豆を利用して落ち葉や残渣を発酵させ土作りをしたり試行錯誤していく。他にも木酢液、過酸化水素水、手作りで二酸化鉄の溶液なんかも作った。それら使用は控えめ、肥料なんかも少なめにする。料理でいう化学調味料のようなもので天然ダシにこだわる必要はなく少量なら食べても気にならない。


水耕栽培についてはLEDの設置が終わったらレタスなどの葉物類に挑戦する。先行して始めたりもしたが日照不足で徒長してしまったのでLEDを待つ。またクーラーボックスとエアレーションを利用してトマトの水耕栽培にも挑戦したが枯れた。またいずれ再挑戦する。他にもアスパラとイチゴの苗を買って育てている。できればイチゴはランナーで増やすことを優先して水耕栽培の実験もしたい。アスパラは初年度は収穫が無理、気長に取り組みたい。他にトマトやナス・オクラなんかは挿し木でバックアップを作り、地植えしてある苗が枯れたりしたら次を植えてローテーションしたい。ナスは挿し木が1回成功して収穫後に枯れた苗をどけて挿し木苗が別の場所に植わっている。トマトは挿し木が失敗したがまた挑戦する。オクラは1鉢に3本あったのを分けて植えたが、調べてみたらオクラは密植した方が肥料をとりあって柔らかいのになるそうだ。市販の苗はレディーフィンガーしかないが後々は角オクラを育てたい。どうせ育てるなら市場に売ってないものの方がいい。もっともオクラは市場にあるのが大きくて鮮度が悪く固いので丸オクラでも自家栽培するメリットは大きいと思う。

あと当面は育てない野菜もある。あまり好きじゃないのでゴーヤとか、唐辛子は1本くらいあってもいい。育てている野菜としては上記以外に人参がとりあえず順調。ゴボウは袋栽培。それに袋栽培の追加として大根を播種した。大根は季節が良ければマニラでも安く手に入るのであくまで実験的な要素が強い。あと出来たら嬉しいのはブロッコリーとカイランという中国野菜のハイブリッドでスティックセニョールと言われる茎ブロッコリー。あとアスパラなんかも出来たら嬉しいな・・。人参は間引いて生をかじりたい。あとピーマンも苗が売っていなかったからタネから挑戦してるが好きな野菜の1つ。マニラの気候にあうかわからないがサヤエンドウも地植えしてる・・ヒョロヒョロと徒長して苦戦中。

僕の住んでいる借家の中庭を畑として利用させてもらっているが今の時期はやや日陰になりやすい。夏は日差しが強すぎで遮光する必要がありそうだが今は逆なのでダンボールなどに銀紙を貼ってレフ板を制作している。それに使っている銀紙はアルミホイルではなく非常用のアルミシート。そっちの方が安くて丈夫だったので活用してる。

あと最近追加したのはローズマリー、ステビア、レモンバジル、今のところハーブエリアにまとめてある。オレガノは大家さんが育てていてたくさんあるのでパス。レモングラスも大家さんのところにあるので今は保留。ハーブの中ではバジルに力を入れたい。ナッツやニンニクやオリーブオイルと一緒にミキサーにかけて作るジェノベーゼソースは僕も大家さんも大好きなので。

それと追加でタネを注文したのがカモミールとラベンダー・・これらはハーブティーとか作りたい。それと大麦のタネも1kg注文した。これは緑肥として使えるのと若葉は青汁にもなるし育てばかり取って草マルチにできるらしい。もっとも収穫までいけば遊びで麦茶とか作ってみるのもいいかも。お茶といえば緑茶の木も植わっている。無節操に伸びて病気になっていたので大胆に刈り取ったら新芽がでて今はキレイ。これも製茶してみるかも・・。あとスイスチャードとかもタネが届いた。

他にキノコも実験をしていてホダ木に植え付けた椎茸は失敗。袋栽培も失敗。それに対して以前にも挑戦したオイスターマッシュルームは1袋が約50ペソと安く、栽培も用意なのでシャワー室に6袋ある。できれば他のキノコにも再挑戦したいし原木栽培もしたいし、何なら灌水や送風も半自動でできる設備もつくりたい。あと育苗用などに小さなビニールハウスもいずれ設置するかも・・。

 

僕はマニラは『野菜砂漠』だと思っている。それだけ新鮮で美味しい野菜が手に入れにくい。そこに家庭菜園でオアシスを作るのが目標。初年度はあれこれと資材も買うし苗やタネも買って挑戦する。コツコツと根気よく、翌年からは少しずつ挿し木やら株分けやらで買う量を減らし、土も最初は培養土を買うが、できるだけ土作りして買わなくてよいようにしていく。もっとも育苗用の土とかそもそも売ってないけどね。

 

チャンスがあったら自然薯とかも挑戦したいし、実験としてジャガイモやサツマイモも栽培しょうと思う。この手の野菜は鮮度を気にする必要もないので買ってもいいんだけど、いろいろとやってみないと分からないからね。少量多品種そしていくつかの重点野菜はたくさん収穫できたら加工したり友達にあげたりしたい。