KOYA(マニラで子供らと遊ぶ)

庶民エリアにコミュニティスペースを作ってみた。

KOYA 16才のスタッフ

マニラで小さな家が密集しているエリアにおいて家を借りKOYAとし、絵本やらパズルやらオモチャやらを置いて子供たちとの交流スペースを作っている。8月の時点では週1.5日で夕方の約2.5時間しか稼働していない。それは僕が無理をしない範囲でしたいから小さく始めてる感じ。子供たちと向き合うのは楽しくもあり大変でもある。そんなワケでいずれ週2くらいでスタッフを雇って、あとはこの活動に興味を持ってくれる人で一緒に遊びつつ子供の様子をみていてくれる仲間を増やしていければと思っている。

正直なところFacebookページはまだ認知度が低く広報ツールとして十分につかえていない。求人といっても近所で募集すると断るのが面倒っていうのもあって適任がいればオファーしてみようかなって思っているていど。

 

そんな中で16才の女の子J子(フィリピン人だが性別が分かるように子をつけておく)にスタッフをしてもらうことになった。ことの経緯はまずその子はもう5年以上も知っている住んでいる家のDIYの手伝い等を頼んでいた元スタッフC君の親戚にあたる。 J子はマジメで倫理観のシッカリした子という印象がある。KOYAの活動にも中古の小説を寄付してくれた。そういうのが自発的にできる子。

 

そのJ子の家は集落に住む人達の中では割と貧乏な家庭。コロナの時期に親には無利子無担保で融資もした。まぁ焦げ付いたけど仕方ないと割り切る。兄弟がたしか4人くらいした。本人も普段は特に何も言わないので貧乏なことは外目にはわからない。子供らからはたまにFacebookの投稿を通じてなどコメントや直接メッセージをもらうことはある。僕も普通に節度をもって返信とかはしている。

 

ある日、J子から進学をするにあたり『関数電卓やら必要な文具を買うお金がない』と相談メールが来た。ネットショップで関数電卓を調べたら安いのは300円くらいであったので1つ寄付をすることにした。だが他に靴とかいろいろあるらしい。そこでKOYAで待ち合わせして話を聞いた。僕としては全部買ってあげてもたいした額ではないのだがその一方で今後この子らは卒業し働くようになる。そんな中で労働ではなく寄付という形でカネを受け取ることに慣れてしまってはマイナスなのではないか??と思った。

その上でフィリピンでは少なくない子供が働いていることを知りつつも法的には18才以上でないと働けないと聞いていたので。『これがもし18才ならKOYAのスタッフをしてもらう形で稼いでもらえるのに・・』なんて思ったりもした。

 

その一方で最近Chat-GPTでブレインストーミングをする新習慣ができた。話は飛ぶのだが様々な課題やら気になることをAIに聞き、考えを深めたりしている。子供の労働や寄付のマイナス面なんかも聞いてみて、15〜18才は親の許可があれば働けるらしいことを知り、J子らに聞いてみたら可能らしい。そこで親宛のメッセージを書いて、親の承諾を書類&画像(もしくは動画)でもらえるなら働いてもらうことにした。で、昨日8/19の土曜日に来てもらった。

 

正直なところ僕としては助かるのもあるが、外国人ということもあり少しだけリスクを抱えることになるのかも・・とも思う。なので近い人達にはJ子が手伝いをしてくれているということで有給であることは伏せることにした。僕のメイドさんやら友人やらは知っている。そんなワケでJ子は靴やらを買い、これからときどき働いてもらう。J子があった時にさらっと言っていたのは弁当代も実は足りないらしい。まぁ詳しいことは分からないが弁当代の足しにはなっていくと思う。

 

メイドさんが言っていたのは最近コメの値段がまた上がったらく、P40/kgから買えていたものがP50に上がったらしい。これはたくさんのコメに少しのおかずで腹を満たす庶民層には痛手だろうと思う。集落も経済的には10段階で2〜5くらいの庶民層のイメージだが中には高利貸しからカネを借りている家庭も少なくないらしいし、食事を3食シッカリと食べられない人もいるらしい。僕としては『子ども食堂』的な活動に発展させることも考えなくもないが、マンパワー的なものもあるし、ホントに食べるのに困っている人をピンポイントで支援することも難しいし(たぶんあのエリアでしたら長蛇の列ができカオスになる)・・・加えて無料で食事を出すのも近所で食べ物を売っている人たちの商売敵になって嫌われるといいったリスクも追う。なので当面は小さな規模で個別ですることはあっても大々的にはしない。いずれ組織力がついてきたら・・かな。


J子には週2でしかも都合が良い場合だけ来てもらうという方向で話をしている。僕がいかなくてもKOYAがオープンして子供らがお絵かきとかできればいい。僕がいる時でももう1人いてくれると目が行き届く。見る人がいないとホワイトボード用マーカーのキャップはスグなくなるし、床にボールやら転がって放置されるし、ジグソーパズルのピースはなくなる。