KOYA(マニラで子供らと遊ぶ)

庶民エリアにコミュニティスペースを作ってみた。

マニラの集落にコミュニティを作ることにした。

たしか僕は47才の独身男性だったと思う。

 

それなりに年令を重ね。人生は折り返し地点を過ぎた。とりあえず無駄遣いしなければ経済的には問題なさそうだし健康にもとりあえず気を使っている。そういう独身中年にとって大事なのはコミュニティだと思う。とりわけ僕は個人投資家で企業という組織に所属していないので同僚も部下も上司もいない。

そんな中で2014年頃にLittle Japanという交流会を立ち上げた。マニラに住んでいる日本人とフィリピンで日本に関心があるフィリピン人を中心にした交流段階。そこでは情報交換やら友達作りの場になっている。新型コロナにより2年ほどの中止を余儀なくされたが今は復活してようやく良い形にもどりつつある。

その一方で2023年1月に新たな試みを始めた。それがKOYAと僕が呼んでいる新たなコミュニティスペースだ。僕の住むエリアに隣接する集落、そこでは小さな家が密集しているいわゆる庶民層エリア。僕はもう10年近くそこに行き来して知り合いと話をしたり子供たちと遊んだりしている。
もう少しここに場所を借りて積極的な交流の場にしたいと思って数年。たまたま理想の場所にある小さな家がリフォームしているところだったので知り合いのツテで大家さんとつないでもらい借りることになった。家賃は4500ペソ。日本円にして1.3万円くらいかな。

 

そのトタン屋根の掘っ立て小屋を僕はKOYAと呼ぶことにして、リフォームを始めた。元からDIYは趣味の1つで住んでいる借家も半分は自分で家具を準備した。KOYAも地元の人にバイトをしてもらいつつ整備していく。

『そこで何をしたい?』

 

僕が考えているのはまずDIYのスペース。そして料理やらコーヒーやらを知人にふるまって交流する。そして本棚を作って子供が絵本を呼んだり勉強したりをできる場もする。オモチャは奥の部屋においてたまにそれで遊ぶ。ギターを置いて趣味として始めたい若者が弾いてもいい。興味があればDIYをしたい人に場を貸すかもしれない。学生のパーティーの場として貸すかもしれない。なんとなく集まって交流できればいい。


更に日本人にとって庶民エリアは興味深い場所だろうと思う。僕はビーチリゾートに並ぶくらい価値のあるものだと思っているが、日本の若者が遊ぶだけでなくフィリピンの庶民層の暮らしを少し垣間見ることで何か刺激になるかとも思う。地元の生活を乱さないよう気をつけながら。

たぶん最初の2ヶ月はボチボチと家具を作る。ベランダには丸テーブルと2脚のイスを置く。大家さんが問題なさそうならそこから家をいじりだす。フェイクプラントやら照明やら少しずつ整備していく。いっても小さな家なので少しくらいカネをかけてもトータルではそんなにかからないが、豪華にしても嫉妬を買うだけなのだおカネは必要以上にかけないようにして手間と工夫でかっこよく仕上げたい。

また固定費や最小限にする。冷蔵庫やエアコンは置かないし何ならインターネットも当面は入れない。居心地の良さは大事だが入り浸れても困るのでバランスを模索する。ここから先は漠然とではあるが1年くらいして良い感じなら日本人の若者が短期滞在できるようにしてもいい。小さいがベッドルームがある。1人か2人なら住めないこともない。もしくはコミュニティとして成長性がありそうなら、いっそ友人名義で物件を買い取って増設してもいい。とはいえ若干ややこしいエリアなのでそこはあまり考えないようにした方がいいのかもしれない。

 

たまに日本人に集落を案内したりしつつ、Little Japanの交流会も紹介する。

そして僕は年をとっていく、幼少から交流してる子供たちがいずれ成人して年老いた僕のサポート、例えば病院への送り迎えや掃除などをバイトとして手伝ってもらえるはず。フィリピンにおいて信頼できる人を探すのは簡単ではないが、子供の頃から見ていると性格なんかもよく分かるし信頼関係もそれなりには生まれるだろう。