KOYA(マニラで子供らと遊ぶ)

庶民エリアにコミュニティスペースを作ってみた。

いつでも遊べる

日本にいた時は『無邪気に遊んでいられるのは子供だけ』なんて思っていた。大人の遊びといえばお金のかかるレジャー。そしてスポーツするにも予定を組んで遊ぶ。月2回のテニスとかフットサルとか。そういう所属する団体を探すのもちょっと勇気がいるし、民間の運営するテニス教室ならそこそろお金がかかる。


フィリピンでの僕の生活は、たまに気が向いたら隣の集落に遊びに行く。そうすると誰かしらバレーボールとかしてて仲間に入れてもらう。ほぼ好きな時にいつでも遊べる。

大半が子供だったりするのだがフィリピンの良い所はバレーボールなどは大人も混じって遊んでいたり大人だけで遊んでいたり、たまにおばあちゃんが参加したりもしてる。その緩さがとても好き☆


家が密集しているエリアなので路地で遊んでいるとボールが他所の屋根にあがってしまいロストすることがある。いままで50円くらいのビーチボールを6個なくした。通常のバレーボールより安全で安いからいいのだけど。

でも少し広いところでバレーボールをすることが流行りだした。使っているボールが固くて痛い・・・。そこで僕はソフトなバレーボールを買うことにした。通常1000円くらいするが500円くらいのを見つけたからOK。


暑いので午後2時くらいで遊んでいるのは元気な子供たち。僕は少し涼しくなる午後5時くらいがいい。その広場では僕らがバレーボールをしているだけじゃなく通行人が乳母車を引いて通ったりするし、隣でも別のグループが遊んでいる。人口密度はけっこうなもの。それでもお互いに少しの迷惑を許容しつつコミュニティが成り立っている。

家の前で食物を売っている人も近くにいるが、たまにボールがそれてそっちにいってしまう。ほとんどは問題ないのだが、まれに当たりどころが悪くオバちゃんにボールを取り上げられてしまう。

あとで返してもらえるとは思うが、そんな広場の近くでモノを売っているのだから仕方ないように思うのだが遊びは一時中断される。日本人の感覚としては『最初から危ないところでは遊ばせてもらえないし、遊び場ではモノを売らない』・・・フィリピン人の感覚としては『お互いにごちゃまぜ。たまに問題もあるがたいていは一時的なもので気にしない』


フィリピン人の『無神経さ』を日本人は指摘するが、それと同時に『寛容さ』もあったりすると僕は思う。人によって幅が違う。集落で深夜までカラオケするような人も普通にいるし、ちょっと騒いでいるだけで怒るおばちゃんもいる。

それらごちゃまぜのコミュニティにいること自体が僕にとって楽しい。


まぁ遊んだ後は隣のビレッジに戻り、安全・静か・快適な生活をしている。集落では『暑いね〜』なんて言いつつ、家ではエアコンをつけてしまうことも。そのあたりの2重生活は面白くもあり少し嘘でかためてある。集落の友達は僕がこのビレッジに住んでいることは知っているが、僕の生活を詳しくは知らない。あんまり知られない方が人間関係がうまくいくように思う。

だから少しの嘘は許してほしい。