KOYA(マニラで子供らと遊ぶ)

庶民エリアにコミュニティスペースを作ってみた。

フィリピン人への借金

フィリピン人の友達Tに貸したお金をついに完済してもらった。

思ったよりずっと長い期間がかかった(5ヶ月の予定が約1年半)けど途切れ途切れ少しずつ・・・。人のお金を貸すって約束の通りに返ってくる事はそんなに多くないし時に忍耐が必要になる。また無利子・無担保って実質的に金利分をあげているようなものだとも思う。
 
ただ数万円を貸すことで友達の人生転落を防げると思うと貸したこと自体は良かったと思う。誰にでも貸すわけじゃないけど、海外に出稼ぎとかそれなりに覚悟と決断があって返済の見込みがある場合ならたまにはいいと思う。

Tの場合も母親の入院とかあったし今の慣れない中東で苦労していると思うが、フィリピンに帰ってくるまでには経済的には楽になっているだろうと思う。


これが日本だったら同じ金額では何ともならないし返済能力があるなら『サラ金から借りるように』とかいいそうだけど、フィリピンの場合は弱者にはとことん付け込むような側面があるから借金も金利が高いからそういう所で借りたら大変そう (まぁ経済的合理性から言えばもともと金利が高めの国で焦げ付くリスクも高いのだから必然かもしれない)


いままでだと給料前借りしたメイドが消えたり、日本人の友人の宿泊費をツケにしてあげて焦げ付いたり、いろいろある。全体的には『借りる時から逃げるつもり』というタイプは少ないと感じている。ただもともと経済的に厳しい状況で計画性がなく病気など他のトラブルが1つ重なるだけで返済がだんぜん難しくなったりする。

元家庭教師の子なんかも火災で被災したり妊娠&出産したり、それ以前から返済は滞りがちではあったが7割くらいは返してもらってた。でもそこまでいくともう『返済してくれ』とは言いにくいね。初期は『返してくれ!』って揉めたりもしたけど、いまは怒りとかはなくなって『まぁしゃーないね』って思う。


これからもたまにフィリピン人にお金を貸すことはあると思う。でも『生活に苦しいから』って理由では貸さない。本人が根本的に経済再建をする覚悟の計画がいる。あとは大家さんとか従業員(いまはいない)といった場合は『家賃の前払い』とか『給料の前借り』ということで焦げ付きは少ないだろう。

それと出来ることなら『お金を貸す』という形よりは、メイドなり家庭教師なりの仕事を与えるとう方向で力になれればと思う。困窮している人からしたら日本人の暮らしは『羨ましい』と思うだろうし『そんなにお金を持っているなら力を貸して欲しい』と思っても自然だろうと思う。でも、そういった経済状態の知り合いはけっこう多いからいちいち介入していては大変だろうと思う。

大変だろうけど、経済的に豊かになりたい時はそれなりの覚悟がいると思う。


あと日本人の中には『フィリピン人が怠け者だからお金が貯まらない』といった意見を持っている人もいると思う。半分は当たっているとは思うが、フィリピン人の普通の給料って凄く少ないから同じ状況で普通の日本人が這い上がれるとはなかなか思えない。稼ぐ方法や貯める方法自体も環境の中で教わってなければ難しいものだと思う。


最後に困窮しているカワイイ子の足元をみてお金で口説くタイプの人を僕は軽蔑してる。僕がガールズバー的なものが嫌いなのは1つは相手の愛情表現の裏に『経済的な事情』と感じてしまうからだと思う。

ただ恋愛において経済的な理由は何割かはあってもいいと思っている。それはどの国でもだいたい同じだろうと思う。それが大半になってしまうと萎えるし後々のトラブルになると思うから避けたいだけ。