KOYA(マニラで子供らと遊ぶ)

庶民エリアにコミュニティスペースを作ってみた。

フィリピン生活8年で何が変わったか。

僕がフィリピンに最初に来たのは2011年。英語留学がキッカケでした。それから準備して移住して約8年。少しずつ変化しています。何が変わったのか? たまにはそういうことも考察してみたいと思う。


【変わったこと】

 

▶︎1:渋滞

悪化しています。以前は週末なら空いていてジプニー移動が楽でしたが、今は週末でも渋滞で移動に困るケースが増えたように僕は感じています。もちろんNAIA(空港)の近くとか、高速道路などが整備され改善された所もあると思いますが、年々悪化しているように思います。

フィリピンに限らず首都には人口が集中しやすいこと。地下鉄など計画はあり進んではいるがタイのバンコクのようにまだ交通インフラが整っていないこと。

 

※渋滞については以前に記事を書いた。

マニラの渋滞改善案 - フィリピン考察記

マニラの渋滞改善案2 - フィリピン考察記

 

▶︎2:物価

物価は着実に上がってきている。為替相場は10000円をペソに両替して、良い時は5500ペソくらい。悪い時は3500ペソくらいまで上下しているが、現地での物価は「屋台のシュウマイ」で25ペソから今は35ペソ。僕の感覚では8年でだいたいそのくらいの上昇。

もっともパサイやマカティの土地やテナントのように急激に上がったものもあれば、ジプニーのようにあまり上がっていないもの(8ペソ-9ペソ)もある。


人によってはフィリピンの物価は何倍にもなった的なことを言うが、全体としては物価上昇率は年3〜5%くらいだろうと思う。マンゴーなどの農産物は季節などによって価格が大きく変動することと、以前はあまり見かけなかった高級スーパーの店頭価格など、同条件で価格を比較しずらいということがある。

 

よく日本の物価と比較をするのだが、何を基準に比較するかは割に難しくて、スーパーでの価格を比較すればいいかというと、それが正しいとも言えない部分がある。なぜならフィリピンでは野菜や果物を市場で買う方が庶民層では普通で、その分だけスーパーは割高になりやすい。

 

 

▶︎3:豊かなフィリピン人

経済成長によりフィリピン人の所得も上がってきている。物価の上昇もあり庶民層はその恩恵があまりないと思うが、お金持ちは不動産や株価の上昇によってより豊かになったろうことは想像に固いし、とりわけプログラーマー等、国際的な人件費相場の影響を受ける職業の人はその恩恵がいっていると思う。

あいかわらず格差社会だとは思うものの、スターバックスできる中流はそれなりに増えたと実感する。フィリピンにきた時にもそれなりの数のモールがありレストランがあり多くがフィリピン人のお客により成立していたのだが、モールやレストランの数は増えたと思う。それだけ客がいるという証明だろうと思う。




▶︎4:外国人(とりわけ中国人が増えた)


語学留学ブームにより日本人が増えた。20代を中心とした若者が増えたことでブログやYouTube等の情報がグッと増えた。内容も昔はナイトライフ的なおじさん情報が多かったように思うが、健全な感じの情報が増え、イメージも少しずつ良くなってきていると思う。

日本人も増えたが、とりわけ中国人が増えたと感じている。中国経済が強くなり、フィリピンに限らず中国人旅行者は増えている。また生活者も増えていると実感する。パサイなど中国語で書かれたレストランなどよく見かけるようになってきた。

おそらく中国人が増えたことはマカティやパサイなどの不動産価格上昇の1つの原因になっているものと思う。

 

▶︎その他

ドゥテルテ大統領の政策等の影響か、犯罪も減少傾向といわれている。僕は実際のところどうなのか分からないが、イメージは改善してきてる気がする。バクララン市場のようにカオスだった街並みがキレイになってきた。でも、昏睡強盗とか引ったくり的なものは毎年のように聞くので、注意はした方がいい。

あとジプニーとかトライシクルとかが電動のものをチラホラ見かけるようになった。個人的には新型ジプニーだと発表されたモデルはどれもジプニーではなく、フィリピンという国には「ジプニーのフォルムを継承したエコタイプの乗り物」にした方がいいのではないかと思う。

フィリピンにきた時、ジプニーの形、デザイン、システムに興味を持ち、「乗りたい」と思った。はたして新型ジプニーにそれを感じることができるだろうか?香港に行ったら2買い建てバスに乗りたいとか、タイならトゥクトゥク。ジプニーはそれ自体が観光資源だと僕は思っている。乗り物としての捉え方をするのはもったいないって思う。

 

 

【変わっていないこと】

 

▶︎まぁアレコレある。

フィリピン人の性格とか文化はそう簡単に変わるものでもない。特に庶民層の生活には大きな変化がないように思える。あいかわらず子供も多いし妊婦も多い。少しスマフォの普及率が上がったくらいはありそう。陸運局的な役所もあいかわらず非効率。商売をしている人の愚痴は絶えない。役所の中ではイミグレーションは改善した方だと思う。

最後にフィリピンの情報発信をする人は増えた。それ自体はいいこと。ただし移住や留学などを進める人は「フィリピンの良いところを強調しがち」なので、ポジショントークがあるってことを頭の片隅においておいた方が良さそうだ。

逆に商売でトラブルに巻き込まれた人などは、ネガティブな感情に支配されていたりもするので、そっちも悪い所を強調しがちかも・・・。

実際に良いところも悪いとこもある国だけど、とりあえず僕は楽しく暮らしています。