KOYA(マニラで子供らと遊ぶ)

庶民エリアにコミュニティスペースを作ってみた。

マニラの渋滞改善案2

少し間は置いたが前回のつづき。

マニラの渋滞改善案 - フィリピン考察記

 

前回は◆1:役所の制度が複雑なので必要以上に移動がある。って話と、◆2:就職が面倒で近くに就職ができない。って話をしました。それら渋滞要因なので制度改革が進めば渋滞緩和につながります。

ただし首都マニラではもちろんそれだけでは不十分です。

今回はその続編として『PNR(国鉄)の再開発』と『エドサ通りの交通規制』の案をお話します。


◆3:PNR(国鉄)の再開発 ※1追記あり。
現在マニラではNAIA(空港)からFTI - BGCを経てケソン市に抜ける地下鉄が計画されています。FTIの近くに住む僕としてはそれ自体はドンドンと進めていって欲しいと思っています。

ただし完成はいつになるでしょうか??と考えるとまだまだ先の話です。それならもっと簡単で効果的な方法がこのPNRの再開発だと僕は考えています。

旅行者には馴染みがないこの国鉄PNRは地図を診てもらうと分かるのですが、かなり良い場所を通る路線です。南はアラバン- ビクータン、更にパサイ、マカティーを通り北のディビソリア辺まで通っています。

ですが、恐ろしいほどに活用されていません。例えば電車は朝夕こそ1時間に2本くらいあるものの、昼間などは1時間に1本・・・。エアコンが効かないほどの満員電車で、料金はMRTの半額くらいかも・・。

もし車両を大量に購入して10分に1本・・・つまり1時間に6本走らせたらどうでしょうか?例えば1車両で130人くらい、6両編成くらいで約1000人が輸送できる。それが現在の1本/時間から6本/時間になれば、5本分、5000人/時間、増える。それを北、南に向かうので2倍して、1万人/時間、1日15時間営業したとして、15万人/1日の移動できる計算になる(あくまでざっくりした計算です)・・・昼間はMAXにならないことなどを考えて、とりあえず10万人増/1日は現実的な数字なのではないかな??って思っています。

また今は混みすぎとか本数が少ないなどの理由で利用していない人が、PNRが便利になることで利用するようになるので、ジプニーやタクシー移動から電車に変更することで、渋滞が緩和されることが期待されます。


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実のところ交通インフラは整っていないこと自体が、タクシー移動や自家用車での移動を誘発し、それが渋滞を悪化させてしまう側面があると思っています。なぜなら電車で簡単に行けるならわざわざタクシーを利用する人はあまり多くないはずです。そしてバスやジプニーと比べ自動車は面積あたりや1車両あたりの運べる人数が圧倒的に少ないからです。


◆4:エドサ通りの交通規制

そこでこの案です。これは批判も出るだろう案です。わかっていてあえて問題提起してみたいと思います。それは機関道路であるエドサ道理を原則一般車(およびタクシー)両進入禁止にしてしまうとう案です。上記のように輸送人数はバスなどに比べタクシーや自動車は凄く少ない。なのでその大通り自体をバスやジプニーだけにすればスムーズに流れると思うのです。

渋滞はジプニーやバスを運営する会社にとっても損です。いくら満席であっても進まなければ時間あたりに運べる人数がグッと減ってしまうからです。もし基幹道路を専用にしてしまうことでスムーズに流れるなら会社が儲かります。そして台数も増やせます。その中には少し高級なバスなども出てくるでしょう(タクシーを利用するような人はこれを選んで欲しい)

想像してみてください。あのエドサの大渋滞を見て、その中のタクシーや自家用車を全部取り除いて、その人数分だけのバスを増やしたなら・・・と。またもう1つ想像してみてください。これからフィリピンの渋滞がもっと悪化し豊かな人も増えていって、バス通勤からタクシー通勤あるいは自動車通勤を選択する人が増えた場合にどうなるかを。

そんなワケで基幹道路はバス&ジプニー専用になればいいと思っています。


※1追記:PNRの再開発について車両を増やす案は1番簡単ですが、僕は更に線路を2階建てにして路線を2倍にして上は急行にすればいいと思っています。マニラは地下鉄の他にも新たな路線が計画されているようですが、電車の路線を増やす場合は民家の立ち退きなどが必要で土地の買収やら建物取壊しなどに非常のお金と時間がかかります。2階建てにすればそれらの費用はかかりません。早く実現できるはずです。

※2:その他の渋滞緩和案としては、複雑な一方通行などを減らし、できるだけ最短距離で目的地に付けるように再設計するというのもあります。マニラけっこう遠回りしないといけないことが多い・・。