KOYA(マニラで子供らと遊ぶ)

庶民エリアにコミュニティスペースを作ってみた。

政治的なスタンス

政治の話題はセンシティブだと思うが僕自身のスタンスを書いておきたいと思う。たぶん今後KOYAの活動をPRしていく中で『どんな奴がやってるんだ?』ってことでブログを見る人もチラホラとは出てくると思う。

 

たぶんKOYAに参加したいって人はボランティアなどに関心が高く『やや左派的』なタイプが多いのかな??って気がする。まぁ活動としては『マニラの子供らと遊ぶ』ってことで思想とは関係なく体験として面白いものだとは思うけど。

 

さて本題。僕は自分では中道右派くらいの感覚がある。安全保障関係においてはやや保守寄り、かといって天皇制や夫婦別姓といったテーマは保守系の気持ちもわかるが『そうあらねばならない』ってほどの保守でもない。また経済政策ではリフレ派的な考え方を持っていて、少子化は対策でどうこうできるものではないと考えている。その一方で少子化対策としてより税の使い道として『高齢者より若者により多く』と考えていて子育て支援についてはポジティブなイメージを持っている。

 

また教育については投資的なカネってことで多くの予算を割いてもらいたいと思うが、かといって若者の約半分しかいかない大学のみを無償にして差をつけるよりは、中高生あたりの給食費や教科書代とかベースになるようなものを国費で出したり、大学以前の部分をより充実すべきだと考えている。

 

その一方で高齢化社会は更に進む。歳出において社会保障費はダントツに大きなウエイトを締めていて、それは防衛費増額がどうとか少子化対策の財源が・・・とか吹き飛ぶくらいそこをどうするのかは重要だと考えている。カネに色はないのだから。そして介護保険が上がっても介護職の給与はたいして上がらず高齢者のサービスが低下している・・・みたいなのも『政府が悪いからだ』みたいな考えを持った人が多いが、高齢者が増えれば必然的にそうなっているだけで僕は政府を批判してどうこうなるものではないと思う。むしろ高齢でも人工呼吸器をつけて生きながらえているとか高額な治療費がそこに使われることで医療財政を圧迫している問題などにどう切り込むのかが重要だと思う。基礎的な医療を守るためには優先順位が低いものにメスをいれるしかないと思う。高齢になるほど医療費や介護費は『加速的に増加する』のだが、そういう構造がわからず、自分の自己負担額やサービスしか見えていない人はやはり多いと思う。

 

経済については僕はリフレ派を主に支持していてやや積極財政派だが、その中では珍しく『消費税は条件付きで増税しても良い』と考えている。よく消費税には逆進性があるなんて言われるが、活用の仕方によっては貧乏な人ほど恩恵が得られる制度にできると思うから。まずその前に格差と言われるが収入の格差より、資産の格差の方が深刻。マイナンバーで捕捉できていないから今は収入ベースで『10万円の給付』とかされているが、あれは遺産相続とかで何億円も株を持ち、配当などで1000万円収入があるみたいな人にも支給されるという変な事がある。給付の対象の多くは年金受給者でそういう高齢者は貧乏な人だけでなく裕福な人もいる。次によく左派は累進課税や相続税などで金持ちにもっと徴税せよと考えがちだが、金持ちや能力が高く収入が多いタイプは割と簡単に海外に逃げることができる。累進をあまりキツくするとそういう動きがおきるので、ほどほどにしておくしかない。資産税なんかも僕はあった方が良いと思うが言うほど設定は簡単ではない。そこで消費税。これは年の半分以上を海外にいるような日本に様々な税を収めない金持ちでも国内で消費すればそれなりに払うことになる。日本が居心地の良い国である限りはそれなりに滞在してそれなりに消費することになる。いっても貧乏な人より金持ちの方がずっと消費するから消費税もずっと多く払う。そこで消費税を増税した上でそれを貧乏な人に還元すれば差し引きで貧乏な人は得をする。そこは制度設計の問題だと思う。法人税なんかもあまり高いと国際的な優良企業はほど海外に逃げやすくなる。富の再分配はいうほど簡単ではない。消費税はそれに抗う数少ない有効な手法だと考えている。

 

あと僕は株式投資をしていて資本主義の恩恵を受けている立場ではあるが、その割には富の再分配といったこと『もっとすべき』だと考えていて、ここはやや左派的だと思う。よく保守やリベラルと言われるが実際にそれなりに考えている人の多くはどっちかに偏っているわけではなく、この辺はリベラル的だけどこっちは保守寄りみたいなことなのだろうと思う。支持政党にしたって自分の理想と一致する政党なんてある訳がなく、様々な理由で評価する方が良いと思う。

 

極端な政策と尖った主張やらで盲信している人とはあまり話が合わないと思うが、政策1つ1つは是々非々で考え、だいたいのケースは『考え方は僕とは違っても認め合える』ってことは出来るのかな・・と思う。支持政党が違うからと嫌いになるようなのって残念じゃない??って思う。