『僕の心のヤバイやつ』ってアニメをNetflixで見た。
陰キャの中学生男子と同じく中学生で長身でモデルをやっている女の子のラブコメ。中学生の割には下ネタ要素が入りつつも中学生だからとプラトニックな感じが絶妙なバランスな気がする。もし設定が高校生ともなるともう少し爽やかさを維持するのには設定がいるのかもしれない。構成としても良く出来ている。
非モテ男子が、高嶺の花の女子と恋愛になるって設定は世の男の願望を満たすって意味で割とよくある設定だが、あえてヒロインを完璧とせず成績は普通っていうのがいい。天然キャラっていうのもあるが字が汚いとかお菓子をこぼすとかそういう欠点にみえる部分も他が際立つ感じがいい。またヒロインが高身長で見た目的には大学生くらいにも見えることで大人の読者も付いてくるのだと思う。もしこれがヒロインが美少女でもまんま中学生なら感情移入は難しいだろうと思う。
また非モテ男子が猟奇殺人などの本を読み、わかりやすい中二病的なところと、頭が良く洞察力がある割にそういう厨二病的な被害妄想などが上手く混ざってモテている部分に気が付かずにいる部分が2人の関係をもどかしく盛り上がる要素になっている。また『願望を満たす系のアニメ』はいろいろあるが、主人公がモテまくってハーレムにならないのもいい。特別な設定っていうのは1作品に2つ以上の奇跡があるとリアリティーが大幅に低下する。
彼女が家に来るとか、彼女の家にいくとか、花火とか初詣とか、大人でも高校生くらいの頃の恋愛を懐かしく感じるような作品。僕が高校生の頃はLINEどころか携帯電話もなくつまりメールもない時代。彼女と付き合う前も手紙とか、付き合ってからも交換日記とかしていて電話なんか自宅にかけるので親が出るっていう今では考えられないような世界。懐かしい・・・。
懐かしいといえばNetflixでオレンジデイズという昔のドラマも見た。
2004年の作品なので20年前のドラマってことになる。いま見ると当時の就職難とか聴覚障害者をみる目とかあるいは携帯電話の形とか時代を感じる。そしてその後に有名になっていく俳優陣。けっこう豪華。主演の妻夫木聡さんとか柴咲コウさんとかは当然だが、他にも敬称略で、瑛太、小西真奈美、成宮寛貴、白石美帆、山田優、柏原崇、永井大、沢村一樹、田中圭、あと上野樹里なんかも出てくる。
このドラマも大学のカフェテリアでサークルの交換日記のようなことがされていたりする。今は何でもスマフォで済ませてしまえる。手軽な時代。だからこそ手紙とか交換日記とかそういうのは新鮮なのかもしれない。