KOYA(マニラで子供らと遊ぶ)

庶民エリアにコミュニティスペースを作ってみた。

仮設診療所を作ってはどうか?新型コロナウイルス

新型コロナウイルスの市内感染が始まっている。

Twitterなどを見ていると『A:保健センターに感染が疑われる人が押しかけたり』あるいは『B:個人病院で患者の中に新型コロナウイルスの人がいたとして休診した』といった話が流れてきている。

今回は『仮設診療所を作ってはどうか?』という話をしたい。

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本題に入る前に、厚生労働省のガイドラインを確認したい。
(おまけ 厚生労働省のQ&A

1:37.5度以上の発熱が4日以上。
2:強いだるさ・息苦しさ。

これはあくまで目安であり糖尿病などの持病がある人や高齢者はもう少し早めに相談してもいいだろう。なぜこの目安が重要かというと、新型コロナウイルスが広がり、国民の間にも不安や動揺が広がっている。

この病気は感染しても高齢者や持病がある人以外はそう重篤化しないという特徴がある。また感染しても症状が軽いまま治ったり、無症状ということもある(それが感染を広げる要因でもあるのだが)

それを踏まえて重要なのは『医療崩壊をいかに避けるか?』が重要となってくる。限られた医療リソース(及び役所のリソースも) に多くの人が相談やら受診などで殺到したら、その待合室が混んだりすることで院内感染をおこしたり、早く手当をしない他の病気の人の治療に支障をきたしたりしかねない。

中国武漢市のケースなどはまたに医療崩壊がおこったものだと考えられている。

ちなみに新型コロナウイルスに関しては、特徴的な症状として上のガイドラインにある発熱と倦怠感があり、加えて痰を伴わない咳(空咳)がある。心配な人はとりあえず自分でも調べ、軽症なら家で寝てて欲しい。

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次に冒頭に書いたA・Bの事例についてコメントしたい。

A:保健センターに感染が疑われる人が押しかけた。

まず行く場所が違うし、保健センターは妖婦さんや赤ちゃんが集まる場所のようなので感染が疑われる人がいくのは避けて欲しい。それが新型コロナでなくとも普通の風邪でも迷惑になる。

そして行政がいかに発信しようとも情弱がそれなりにいて医療リソースを食ってしまう・・・残念だが世の中はそういうものだと思う。


B:個人病院で患者の中に新型コロナウイルスの人がいたとして休診した。

これは病院の自己防衛として自然の対応だと思う。今回のウイルスは医療関係者にも感染がある。個人病院としては医師や看護師の感染を心配するだろうし、仮に感染していたら次は患者に移してしまったり、それによって病院がバッシングを受けたりといったことを心配する。

いきなり何も言わず休診するでもなく、その情報をキチンと出して休診する姿勢は正しいと思う。

ただし、個の病院として正しい行動だとしても、日本の医療システム全体を考えると難しい面が出てくる。今後、感染者が100名、1000名と増えた場合に、個人病院が次々に閉じてしまった場合に、医療リソースが激減しなけないということで、風邪で熱が出た人ばかりではなく、普段から持病がある人が行き場を失う事になりかねない。


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そこでやっと本題。『仮設診療所を作ってはどうか?』

現在では通常の病院・・そして感染症の指定病院の2ステップを踏む。その間に保健所の相談というまで入れれば3ステップ。

だが前述のようなBのケースが今後増えると考えると、比較的軽度の患者も専用の診療所を設ける方がいいように思う(重症患者については体制が整っている指定病院) 

目的1:風邪症状(通常・新型コロナ・インフルを含む)をできるだけ
    普通の病院から遠ざけることで他の患者への感染リスクを減らす。
目的2:風邪症状の人達を集約することで情報を集めやすくする。
目的3:個人病院であるような風評リスクをなくす。


だが風邪の患者を集めても、密閉空間に集めて患者間の感染を広げてしまっては意味がない。だから仮設テント。構成は主にXとYの2つ。

X:診察室:テント(中は空気清浄機を常につけウイルスが常に空気中を漂うことを防ぐ)
Y:待合室:壁がないタイプのテント。1人1人の感覚はあけつつ空気の流れを作る。ただし時期的に日本は寒いだろうから屋外用のストーブなどを設置。

ここで僕がポイントだと思うのは『換気』これは感染症のプロ根路銘先生の記事から着想した。

https://gendai.ismedia.jp/articles/-/70375?page=2

あと仮設テントをベースにすることで個人病院が風評被害を受けることなく、たくさんの個人病院が感染の心配をしながら診療するのではなく特化することで限られた医師と看護師が完全防備で対応できるはず。

加えて仮設テントなら設置が簡単。医師は個人病院から募る。市役所の駐車場など目立つ場所に設置できる。医師・看護師とは別に保健所がそこに出張し、相談にのったほういいと思う。その際には患者と相談員は透明なビニールで遮断されていることが望ましい。ここで初期症状の人は自宅療養してください。とか言えばいい。

もう1つ行政として大事だと思うのは、この仮設診療所の設置と広報をコントロールすることで、少ない仮設診療所に殺到しないようにすること。徐々に増やして、徐々に置き換えるイメージ(簡単ではないだろうが) あと出来れば保険証を出したり会計のプロセスは出来るだけ簡素化したい。これは制度上難しいかもしれない。

できれば遠隔医療が進んで欲しいし、保健所への相談が電話だけではなくLINEやFacebookでのビデオチャットで出来るようになることが望ましいが、そういうのはスグに制度設計するのは難しいと思うので終息後に検討して欲しい。

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最後に以上は僕個人、素人のアイデアなのでそのまま採用するとかではなくプロに検証され有効なら採用してもらいたいと思っている。