KOYA(マニラで子供らと遊ぶ)

庶民エリアにコミュニティスペースを作ってみた。

マニラブ説明会(前編)

 

マニラブの説明会に参加してきた。

 

報告の前に自分の立場を表明しておく、マニラブのタクセキ君とナガレ君には2,3度あったことがある。僕がしている交流会の取材が最初だったと思う。その後、マニラブのクラウドファンディングにお金を出している。そういう意味では活動には当初より応援している立場。

 

その一方で僕は以前にWEBやDTP(本やポスターの製作など) といった仕事を長くしてきた(今はしていない) 加えて、発注主との齟齬によりデスマーチのようなことも経験したことがあるし、デザイナーの権利などにも比較的は理解がある方だと思う。ボランティアという形で複数の活動してきたことがある。またボランティアでどういうトラブルが起きやすいのかも一般の人より知っているかとは思う。

 

その上でマニラブの活動自体への評価や感情とは別に、もし「制作費の未払い」あるいは「脅迫」といった事があったのなら許されないと思う。以前の記事1、2に書いてきたように出来るだけ公平に書きたいと思う。ただし僕の意見はいち意見でしかない。納得できないことも異論もあって当然だと思っている。それぞれで考えてもらえばいいと思う。また僕が事実誤認している可能性もある。間違いがあれば指摘してもらいたい。必要に応じて訂正しようと思う。

 

そうやって予防線を張った上で本題に入る。

(マニラブからも公式発表があると思う)

 

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◼️説明が今になった理由。限定の理由。

◼️収支報告について

◼️特典がWEB版であった事とその対応について。

◼️制作費の未払いはあったのか。

◼️脅迫は事実なのか。

◼️名誉毀損の判断と影響。

 

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7□マニラブメンバーの考察。

8□デザイナーさんの考察。

9□どうやってズレが生まれたのか。

10□批判者や支援者の考察。

11□その他の考察、まとめ。

 

・・・・以上、目次のようなもの。

 

 

 

◼️説明が今になった理由。限定の理由。

 

僕を含め、多くの人が疑問を持っていたと思う。いろんな憶測が飛びかう中で「どうしてマニラブは発表をしないのだろう??」と。また説明会が限定になったことについても憶測が流れていた。僕も基本的にはオープンな場で説明をした方がいいと思っていたくち。

 

マニラブ側の説明を僕なりにまとめるとこんな感じ。

 

A:憶測が飛び交い(いわば炎上)中途半端に情報を出して悪化するのを心配した。

B:デザイナーさん側の意向もあって情報開示より直接の対話を優先した。

C:Aに関して裏付けのあるデータを出したいが守秘義務などもあり公にするのは難しい。

 

この中で大事なのは「B:対話を優先した」という部分かなって個人的には思う。

僕は相互のミスコミニケーションというのがあったと考えているが、互いに合意ができていない状態で、それぞれが言い分をネットに出し周囲が加勢したり煽ったりすることで関係の修復はより困難になる・・・ということはままある。Cの守秘義務としてはデザイン料とかそういった部分を相手の同意なしに公表することは避けるべきだろう。でも説明会としては事実関係を提示したい。その間で考えた上での限定だったのだろうと思う。

 

 

◼️収支報告について

 

収支報告については僕は少し驚いた。僕が予想したよりキチンとまとまっていたからだ。僕は会計審査員でもないし領収書の1つ1つを確認した訳ではないが、どういう収入があってどういう支出があったのかの説明があった。また結果としては【赤字】でメンバーがお金を出したことなどが伝えられた。僕は信憑性が高いとみている。なぜならこの手の情報誌(特に初版) であの金額(200万円ちょっと) では「私腹を肥やす」なんて出来ないと思っていたから。支出にはデザイナーなど3件の支払い。印刷費、発送費、キャンプファイヤーの取り分、あと取材の経費(移動費や取材先の料理注文など)・・・情報誌の中には「お店を掲載してあげるから無料で食べさせて」なんてこともよくあるが、マニラブではそういうことはしていないのだろうと思う。また仮に取材云々をメンバー自身でせず外注していたら更に100万円や200万円はかかっただろうと思う。雑誌とかの製作に関わった経験から言えば「よくあの人数で仕上げた」って思う。

 

ちなみに有料のイベントに関しても説明があった。マニラブとしては現在日本の団体として(日本でクラファンをして)活動している。イベントに関してはまにら新聞の協力で開催し、ペソでの収入が同新聞社に入り、黒字が出ればマニラブ側にもまわる予定だったが結果として赤字だったという説明があった。この点については僕は裏を取ってはいないが、そもそも今回の炎上とは関係ない(後の話) なので特に質問はしなかった。

 

 

◼️特典がWEB版であった事とその対応について。

 

クラウドファンディングの時点で内容が固まっていなかった点について反省の言葉などがあった。またその特典のあるコースに応募してくれた人に対しては説明メッセージを送り、返金を受け付け1名からの希望があり返金に応じたという報告があった。

 

この件に関してはマニラブの見込みに甘さがあったろうと僕は思う。ただし初めて作る情報誌そしてその後の展開とかいろいろ考えると、途中で紆余曲折してしまうのはあるていど止むを得ないのだろうと思う。

 

 

◼️制作費の未払いはあったのか。

 

実のところ、これが今回の炎上のメインテーマだと思う。マニラブからの説明を僕なりに要約する。

 

A:当初表紙を含めた20ページ10ページ(誤認があったので訂正)を依頼した。いわばテンプレみたいなもの。

B:それを元に現地の制作会社が作る予定だったが予定したクオリティのものができず手直しが生じた。

C:ページ数が増えたりがあった。追加の部分についての支払いについて話し合いがもたれた。

D:当初の依頼分に関してまず支払われ、次に追加の部分についても支払いがなされた。

 

ただし追加分についてマニラブ側はフィリピンの観光庁??みたいな公的な機関から買い取りの依頼があったので、それが売れることでデザイナー側に支払いを希望したが、それは却下されたという経緯があるようだ。この点に関しては相互の交渉なので個々の事案について第三者がどうこう言うものでもないのかもしれないが、実は僕はデザイナー寄りの考えをしてる。詳しくは7に書く。

 

ただし支払いについては当初の分と追加の分についてキチンとなされているようだ・・この点は重要。

 

 

◼️脅迫は事実なのか。

 

この点については初耳の人もいるかと思う。Twitterなどで流布されていた事だ。僕は批判者の1人を知っているのだが僕はその人の記事に対して「それら被害があるならどうして公表しないのですか?」と聞いたら「みんな報復を恐れている」といって「脅迫があった」といういような事を言っていた。僕自身は未確認な上に過激な内容だったの以前の記事にはあえて書いていない。

 

が、その後Twitterなどで流れていたので、その点についても聞いてみた。

 

回答については「脅迫はしていない」ということだったが、それについて経緯きいていくと、どうやらデザイナーさんが「何者かからの脅迫を受けた」と言っているらしいことがわかってきた。脅迫内容は僕らもマニラブ関係者も分からない。脅迫が事実だとしても、その「何者かは分からない」って点は割に重要。それが情報が回っていく中で「タクセキ君らが脅迫したかのように流れてしまっている」・・・録音でもない限り事実確認は難しいが、できればデザイナーさん側で情報発信があってほしいと思う。

 

 

◼️名誉毀損の判断と影響。

 

以前の記事にも書いたのだが僕は「名誉毀損を持ち出すことは悪手」だと思っている。

 

ただ憶測を元にした誹謗中傷があったのも事実。自分でもそういうツイートをみかけたし、マニラブ側からどういう誹謗中傷があったのか見せてもらったが、ただでさえ発言を控えている段階で「あの誹謗中傷が繰り返されるのは辛いだろうなぁ」と思った。おそらくしてる側は「デザイナーさんの被害を風化させたくない」という正義感のようなもので煽っていたりするのだろうが、本題とは関係ない部分での誹謗中傷は単に見ているものを不快にさせる。その点については10に書く。

 

そして名誉毀損や告訴をマニラブが持ち出すことで、プラスにもマイナスにも影響が出たと思う。

 

プラスに関しては誹謗中傷がガクッと減ったこと・・これに関しては一定の抑止効果があったことは間違いないだろうと思う。マイナスに関しては僕も含め内容をよく知らない人にとっては「それより説明が大事なのでは?」とか「批判すれば告訴!?やり過ぎでは??」みたいな気持ちにさせてしまったことだろうと思う。

 

僕は名誉毀損を持ち出さない方がいいと今も思っているが、マニラブの置かれている立場にも理解はする。

 

 

(後編につづく)