KOYA(マニラで子供らと遊ぶ)

庶民エリアにコミュニティスペースを作ってみた。

半海外移住と国民健康保険

(本題の前に少し覚書として血液検査の結果を書いておく)

マニラで血液検査
をしてから2週間ほどではあったが地元三重県で血液検査を受けてきた。結果は数値的には『ほぼ正常』だった。クレアチニンは0.86(1.21)、GPT23(40)、尿酸値も5.8まで下がった。気になる所は善玉コレステロールが少なめの割に悪玉が多めなことと、赤血球数が少し多い(血が濃い)ことぐらい。医者の言うには気にしなくてもいいレベルらしい。

今も食事などは気をつけているしたまに気持ちが悪くなるがとりあえずホッとした。あと胆嚢のポリープも大きくなってなく良性なのがほぼ確定した。

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さて今回は日本で病院に行ってきた。転入届を出し住民票を入れた。少し申し訳ない気持ちもあるが僕のように『半海外移住している人にとっては有用な情報』だと思うので記しておきたいと思う。

まず国民健康保険がない状態・・・僕がある中規模な病院で聞いたら10割負担ではなく自由診療になるので20割負担になるらしい。

次に帰国時に『A:転入届』を出す場合・・・『B:国民年金』・『C:住民税』・『D:国民健康保険』が基本的にはセットになってくる。組織は縦割りになっていてそれぞれの担当者は他のことをあまり知らない。

まずAはパスポートの日が基準になる。僕が2/24に帰国したので3/1に転入届を出しても『2/24から津市民になったことになる』・・・それに対してDは転入届が基準で『月単位』の支払いになる。つまり2月分の国民健康保険料も支払う必要がある。

市役所のAの担当者によると『転入・転出届は海外に出たり入ったりする度に出して欲しい』らしい。僕は3/28にマニラに戻るから約1ヶ月の滞在でも2ヶ月分の支払いになる。ただし『帰国時にまとめて病院で見てもらえる』というスタイルは保険という意味では不公平感はある。国民健康保険は保険という側面だけでなく税金という側面があり、少し申し訳なく思う。おそらく扶養家族の保険料がほとんどかからないとか、生活保護の医療費が無料なことに次ぐくらいに得している状態だと思う。

ただし海外では別の保険に入ったりすることを考えれば仕方がない部分もあるように思う。僕の場合は歯医者はフィリピンで受診するし日本の健康保険に入り続けることができたとしても活用できなかったりする。


次に『B:国民年金』については加入後に保険機構みたいな所から書類が届くらしい。市役所とは別なので書類が届く頃には僕はもうマニラに行っているだろう。親がいるので手続きを頼めるからいいもののそういう人がいない場合はどうするのだろう??と思う。

続いては『C:住民税』・・・担当者が言うには津市の場合は『1月1日に住民であったか』が課税の基準になるらしい。昔からのルールなのだろうが、転入転出が割に簡単に出来ることを考えると、意識的に1月1日に海外生活をしている状態にしてほぼ日本で生活をしているのに住民税を免れることが出来るのかも??と思った。パスポート連動にして自動で日割りして課税とかしてくれればいいのに・・って思った。


あと国民健康保険については『世帯分離』というのが出来る。僕はいま両親の家にいるが同居していても世帯を分けることは出来るらしく、そうすることで保険料がグッと下がる。不思議だがそういう仕組み。それでいて僕の場合は半分無職で株式投資の収入でフィリピンで細々と暮らしている状態なのだが、株式投資は特定口座というところで利益の20%を源泉徴収し納税することで、所得税とは完全に別で運用ができる。

得をしている立場なのであまり言いたくないのだが、このような形で生計を立てている人は国民健康保険は無収入の人と同じ最低ランクの保険料になる。僕の場合は世帯分離をしなかった場合は年額7万円台で、世帯分離をしたことで年額でも2万円台にしかならない。今回は2ヶ月分の支払いをしたので約4000円しか払っていない。

病院に行ってエコー検査と血液検査などをしたらその1回だけで元が取れてしまった感じ。とはいえ今後も健康に気をつけて医療財政の負担にならないようにしていくし、頑張って稼いでたくさん納税したいと思う。

医療財政的には保険料をたくさん払っていても不摂生をして糖尿や腎臓病になって長生きする方が負担になると思うから・・・といって言い訳をしてみた。


僕が今回の件で感じたのは『市役所は海外に行く時には教えてくれない』し、転入転出をする度に、健康保険や年金の窓口で手続きをする必要がある。僕も面倒だが、それだけ市役所の職員の手間にもなる。それだけ人件費がかかっているという事でもある。

行政の仕組みがとても複雑で無駄が多いと感じた。それぞれの職員が優秀であろうが、その無駄の多い仕組みを誰も変えられない。ここが日本の行政組織の欠陥だと思った。


ちなみに帰国してから(転入届を出すために)市役所に行く前に事故にあって病院に運ばれた場合にどうなるか聞いてみた。すると転入はパスポートが基準で、そういう事情がある場合は後での申請でも国民健康保険の適用が可能になるようだ(仕方のない事情ということで) それでいて転入届などは原則2週間以内に出す必要がある。

・・・・制度が複雑で合理的じゃないので、いろいろと節税する人はいるんだろうなぁって思った。