KOYA(マニラで子供らと遊ぶ)

庶民エリアにコミュニティスペースを作ってみた。

(第21話) タンパク制限や塩分制限は必要か?

腎臓病は治らないと言われている。おそらくIgA腎症などの一部を除いて寛解は難しいものと思う。現代の医学ではメカニズムが分からないとはいうものの、部分的には分かってきている。例えば糸状体が死んでない状態では大きくなって腎臓の濾過能力を高めうるって事とか。

僕はクレアチニン(以下 Cr)の数値が少し改善した。2016年6月の人間ドックでは1.21だったものが8月には1.09になった。もちろんその日の体調や運動量などによって数値は違ってくるので腎機能が回復したとはいえないのだが、その間に食生活を見なおした事により少し改善した可能性はあると考えている。


それから約2ヶ月が過ぎ、動脈硬化や中性脂肪などについて調べているとこうサイトを見つけた。

EPAと食事だけで頸動脈プラークが改善し、腎機能(Cr)も高率に改善する。|脳梗塞・心筋梗塞の完全予防法|真島消化器クリニック

 

この先生の研究では動脈硬化を改善する為の食事療法をする過程で、Crの数値も改善したという事らしい。腎臓に繋がる血管の状態がよくなることでCrにも好影響があったようだ。


僕は以前から『タンパク質制限は腎臓病予防にどの程度有効なのだろうか?』という疑問を持っていた。例えば腎臓を濾過器だと考えてタンパク尿が出ることはそれの目が破れて粒が大きくて本来は漏れないタンパクが尿に出てきているのだと考えると、タンパク尿は腎臓病が傷んでいる結果であって、タンパク質を減らしてタンパク尿が減ることと、腎臓の傷み具合に関係はないのではないのか。と考えていた。今の医学においてはその辺の検証が十分じゃない(ように僕には思える)



ちょっと乱暴な言い方をすれば・・・

『濾過器(腎臓病)に負担がかかりそうなものはとりあえず制限しとこう』


・・・といっているように聞こえる。



塩分制限にしても、高血圧自体は腎臓に負担をかけるのだろうと思うし、塩分が多いと高血圧になるのだろうとも思う。ただ腎臓病患者の全部が糖尿病や高血圧ということではない。それらを混ぜこぜにしした臨床結果が多く、ワケて研究したケースが僕には見つけられなかったので『高血圧でない腎臓病患者に塩分制限が有効なのか?』・・・僕は疑問を持っている。

医者は医学のプロではあるが、基本的には研究者のデータを元にした医師会の方針にしたがって治療している人が過半数で、自ら色んな事を為し研究している医者は割合としてはそんなに多くないと思うし、またメタ分析にといては医学とは別のスキルがいる。なので発表された論文が別の人によって否定される事がしばしばおきる。

さきほどのリンク先の医師によると『高血圧と塩分は関係はあるものの対処療法にすぎない。根本的に改善する為には食事療法(肉と油の制限)で血液中のプラークを減らすべし』と主張している。僕の解釈が間違ってたらいけないので気になる人はリンク先をみて確認して下さい。

またこの医師は『塩分やタンパクを制限しなくても腎機能は改善した』と言っています。僕はそれらの制限自体は『まったく無意味』とまでは思わないが、彼の食事療法や研究結果には注目している。


もう1つの注目ポイントは彼が『肉食(肉の食べ過ぎ)が動脈硬化や高血圧に関係している』と結論づけている点だ。これは昔から言われていたことで、最近の糖質制限ダイエットに関しては糖質に注目するあまりに『動物性タンパク質の悪影響』が軽視されてしまっている感がある。ある意味でブラインドスポットかなと。

というのは糖質制限ダイエットをしていて明らかに血液検査などの数値や体調が改善されていると見られる人の中に『心筋梗塞などで死ぬ人』が出てきている点だ。僕は『糖質以外は何でもOK!』って事で肉を食べ過ぎたことが災いしているような気がする。

個人的には『糖質制限が糖尿病やダイエットに効果的』だという賛成派なのだが、まだ臨床データが少ないので、全てにおいてプラスとまでは思えない。たいていの方法はメリットとデメリットがあり、デメリットを抑えつつメリットが多ければする。みたいな感じ。

個人的には『医学の主流であるか』は関係なく、それぞれの研究結果がどのくらい信用できるか、どれくらい論理的か、データが豊富か、などで自分なりに『それらしさ』を探っていきたいと思う。