フィリピン考察記

ほぼ文章だけのブログ

誰が感染を広げるか?の考察。

ウイルス学者 宮沢さんの動画を再視聴している。

彼はウイルスがどうやって感染するのかについては感染症の専門医よりも専門性が高い。どうすれば感染するのか。どうすれば防げるのかについての説明がある。

今回は彼の知見を活かし風邪の人の行動などを考察することで
『どういう人が感染を広げるのか?』と特定したい。

 


www.youtube.com

 

※どうやら宮沢さん動画を削除してしまったみたい・・残念・・。

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【前半:どうすれば感染するのか?防げるのか?】

宮沢さんによればウイルスに感染した人の唾液には100万〜1000万個/mlのウイルスが含まれているらしい。またウイルス全てが感染性がある訳ではなく『約1/100が感染性のウイルス』らしい。そして約1万個以上の感染性ウイルスで感染が成立する・・と推測している。

ということは【1万個くらいのウイルス量がないと感染しない】

それはつまり空気中にウイルスが飛散していたとしても少しくらい吸っても感染する訳ではないということ。

下記サイトによると、クシャミ・咳・会話によって排出されるウイルス量はそれぞれ【クシャミ:約4万個、咳(1回):約3000個、会話(5分):約3000個】 

飛沫の飛ぶ距離は? 対面調理時の衛生面への影響は?|Web医事新報|日本医事新報社



▼A:飛沫感染・・・1万個の飛沫を浴びるのはそう簡単ではない。

(1万個のウイルスは唾でいえば1滴か1/2滴だろうと宮沢さんは推測している。それくらいの飛沫を浴びないと感染が成立しないのだとか)

クシャミでウイルスが4万個でようが、多くは床や壁などに付着するし、仮に人間が飛沫を浴びたとしても、口や目などに浴びる量はクシャミ全体の1/10以下だろうと思う。例えば隣の人が咳を10回すると約3万個だが、1万個を取り込むにはその飛沫の1/3を吸い込む必要がある。また会話にしても50分で3万個。同じく1/3を吸い込む必要がある。

僕の推定では飛沫感染のリスクはそれほど高くない。考えられるケースは1:感染者のクシャミを直接顔に浴びる。2:感染者と長時間会話をする。それに咳が加われば確率が上がるイメージ。隣で咳をしていても会話をしていなければ口を閉じているので目に付着したり吸い込む量はそれほど多くないと思う。3密空間でないとなかなか感染しないのが飛沫感染だろうと思う。

宮沢さんもパチンコ屋を想像して、黙って隣で座っているだけでは感染しにくいだろうと言っている。またあるていど混んでいたとしても電車で簡単に感染するようなら自粛が始まる前にとっくに感染爆発をしていただろうと考えると、電車のリスクもそれほど高くないと思われる。

危険だと思われるのは1:直接キスなどをする性風俗。2:密閉&密集しているところで叫んだり歌ったりするライブ。3:密閉空間で会話の距離が短く、それでいて接触も考えられるナイトクラブあたりだろう。


▼B:接触感染・・・どうやって1万個のウイルスを吸収するか。

専門家の間でも『飛沫感染より接触感染の方が多い』という報告はあがってきている。宮沢さんも接触感染、とりわけ手洗い前に汚染されたモノを触って、その手で顔を触ることによって感染することを指摘している。裏を返せば『感染を防御するには、何かさわるごとに手を洗う※』・・これが重要とのこと。

おそらく世間の対策は『漠然としたマスクと手洗い』であって、マスクをしていても、マスクに手を触れることで汚染されるとか、マスクの内側が汚染されるとか考えて行動していない。加えて手を洗うのもトイレに行った時や帰宅した後というタイミングの人が多いと思う。

何がウイルスに汚染されているのわからないのだから、モノを触った手は汚染されたという意識を保つ必要がある。※触るごとに手を洗うと書いたがそれは正確ではないし、実施も難しい。大事なのは汚染されたままの手で顔(目・鼻・口)に触れないこと。目をこすりたいなら手を洗ってから、鼻をほじりたい時も手を洗ってから、そういったことを徹底するのが大事。

例えば汚染されているモノに100万個のウイルスが付着していたとしても、それを触った時に手に全てが付着する訳ではない。例えば1/10とか、またその汚染された手で目をこすっても、目に触れる指に付着しているウイルスは手全体に付着したウイルスよりずっと少ない。

手洗いは石鹸が理想だが、汚染された手のウイルスを1/100以下に減らすことができれば感染は防げるようだ。その為には水洗いやウエットティッシュでも効果があるとみられる。アルコール消毒を手に刷り込めば少々のウイルスは瞬殺らしい。

空気中であろうが手であろうが少々のウイルスはあっても問題ないって考えは僕的には目に鱗だった。宮沢さんありがとう。

 

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▼感染をさせてしまう人・・・ズバリ推測します。

専門家チームの積極的疫学調査の結果として10名の感染者がいてもその内8名はほとんど誰にも感染させないことが判明しているそうだ。残りの2名が6名とか8名とかあるいはもっと多くに感染させていると考えられるみたい。

新型コロナのスーパースプレッダーにならないために(忽那賢志) - 個人 - Yahoo!ニュース


またWHOの研究では『無症状の人達が感染させた例はほとんど見られない』といったことも言っている。


ではどういう人がスプレッダーになってしまうのか。ずばり『咳やクシャミを手で受け止めている人』の可能性が高いと僕は思っている。例えばマスクを忘れた人とかは手で咳を受け止めたり、クシャミを受け止めたりする。それ自体は飛沫を飛ばさないという意味では有効だと考えられるが、飛沫は空気中を拡散し濃度が薄められるのに対して、手で受けると高濃度のまま手を汚染してしまう。

例えばクシャミなら4万個のウイルスを手を受け止める。症状が出ている場合はクシャミを2回、3回と繰り返すだろう。その度に手には8万個、12万個と蓄積されることとなる。その手で服をさわりウイルスの何割かは服に移り、またクシャミをして手のウイルス量がまた増える。

また上記のサイトではクシャミで4万個と推定されているが、新型コロナウイルスでは喉より鼻に多くのウイルスがあることが知られている。鼻風邪の症状を伴っている人なら鼻水が付くことで更に多くのウイルスが手に付着すると思われる。

そうやってクシャミや咳を何度か繰り返すことで手に100万個とかあるいはそれ以上のウイルスが付着した手でスーパーマーケットなどの商品を触ることで、その何割かが商品に移る。僕のイメージではクシャミを両手で受け止める時は主に汚染されるのは手のひら側。また商品を掴む、あるいはドアノブを触る時も手のひら側。なので4割くらいは移っても不思議じゃないのかも・・。そうすると40万個前後(商品)。次に他の人が同じモノに触れ(更にその4割)16万個が手の平に移る。その人が目をこすったりすれば手にあるウイルスの内、指にある部分が目に感染する。1万個をクリアする可能性はそれなりにあるように思う。

逆に1回のクシャミ(約4万個)がドアノブに直接かかったとしても、よほど近距離じゃない限りは1/4も付着しないと思う。そこで1万個がドアノブに着いていても、手にで触る時と、手から顔を触る段階で、✕4割、✕10%みたいに減少すれば目や鼻にいくウイルス量は約300個になり感染成立にはほど遠いように思う。


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(少し脱線するが最後には結論を書く) 


▼ウイルス感染力保持期間を読んで・・・日本リスク学会の試算への疑問。

ここにプラスチックやステンレスにウイルスが付着した場合にどのくらいの期間、感染力を保持し続けられるか?というレポートがある。これを考察してみたい。

新型コロナウイルスの科学(4) – NPO法人 国際環境経済研究所|International Environment and Economy Institute


さらにレポートの元になったレポートはこちら


今回も宮沢さんの知見を元に考察したい。なお彼の知見をベースにしているが、あくまで僕の推測なので文責は僕にある。また素人の分析なので鵜呑みにせず、論理的に正しいのかを考えてもらい。参考程度にみてもらえればと思う。

レポートの中から2例をだすと・・・

#1 :鋼鉄:10の5乗(10万個) , 20度で48時間の感染力保持
#2:ビニール:10の3乗(1000個) , 21度で5日間(〃)

宮沢さんはこの手のレポートに疑問をつぶやいていた。あくまでウイルスが残存しても量はドンドンと減っていくからそんなに長くないといった意味合いのことを言っていたように思う。

ちなみにウイルスが暑さによって減ることはほぼ確定。
(単にそれ以外の要素が多いという話だと思う)



僕が持った疑問は3つ。

◆疑問1:まず感染力の保持とはウイルス量がどのくらいの事を言っているのだろう?例えば#2の例でいえばそもそも1000個のウイルスでは感染が成立しない(宮沢さんの見解では1万個が必要) しかも5日間保持されるってことはウイルスの量は更に減っていくことになる。

◆疑問2:感染力の保持には、モノに付着しているウイルス量から、手を経由して目や口に運ばれるまでの減少率を考慮してないのではないか??

◆疑問3:そんなに少ないウイルス量で感染が成立するなら、もっと感染が広がっているのではないか??

 
※上にも書いたように感染者の8割は誰にも移していない(その研究自体が間違っている可能性はあるが) とされる。また自粛がされていなかった東京や大阪で爆発的な感染が起こっていない (もっとも国別の違いは世界が答えを探し中の問題の1つではある)


あとレポートで気になった点は、『主にウイルスを受け取る側』の視点に立っている点(日本リスク学会の方は両方考察してる) 読者としては予防法を知りたいからそうなるのかもしれないが、社会的に感染者を減らすには『人に感染させない方法』の方がむしろ重要度は高いと僕は思う。

また今度は学会側についてですが、少し『筋が悪いなぁ』と思ったのはエタノール等での殺菌を細かく分析している点。ヨーグルトの培養が目的ではないのだから滅菌みたいな分析はあまりし細かくしても意味がないと思う。

 

 

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【結論:感染を拡大させないために個人が気をつけるべきこと】

1:移さない為に:風邪の症状がある人は唾や鼻水にウイルスがあると意識して、クシャミ・咳、会話に気をつける・・・・手には大量に付着していると思い頻繁に手を洗うべし!特にモノを触る前!またマスクも汚染されていると認識すべし。


2:移されない為に:モノは原則として汚染されていると想定して、モノを触った時は 顔(目・鼻・口)を触れる前に手を洗う。

3:いちおう3密を気をつける。

以上。

※いつも言うがあくまで素人の試算なのでご了承ください(もっともプロでも査読を追えてないレポートはいま乱立してるから注意)