KOYA(マニラで子供らと遊ぶ)

庶民エリアにコミュニティスペースを作ってみた。

『抗体検査』を戦略に取り入れられないか?

3/22の雑感(本題は最後1/3です)

前日に考えた『ビレッジ内で支援物資を集め、隣の集落に毎日届ける』というプラン。大家さんに話をしたらアソシエーションが認めないだろう・・て。加えてビレッジの出入りが明日から許可制になると知らされる。1家族1枚の許可証。ただし外出時間は今まで通りなので交代ででれば特に問題はないだろう。

それより隣の集落。外出が6AM~10AMの4時間に制限されたみたい。僕が午前と午後にスーパーマーケットの様子をみてきたら、午前は凄い行列。だったが午後4時頃は1つのスーパーがそれなりに空いていた。店に入るのも並ばず。レジも1人くらい待つ程度。


集落の人達はこれでスーパーマーケットに買物に行くことも難しくなった。集落内で感染者が出たから厳しくしたい気持ちは分からなくはないが、自宅軟禁状態は強いストレスになり免疫力を下げる。そして外出時間が同じだとみんなが集中するので人との接触が生まれる。非合理的な方法だと思う。

ジプニーやトライシクルなどの庶民の足はなくなり、炎天下とおくのスーパーまで歩かなくてはいけない。家族の買物をまとめて終えると荷物は重くなり、その状態でまた炎天下を帰る。新コロに感染しなくても熱中症で倒れるリスクは高くなっていると思う。

 

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いま新型コロナウイルスに関して主に2つの戦略がある。

A:集団免疫。B:封じ込め。

イギリスが目指したのはAだが、いっきにしようとしたので、軌道修正してる感じ。日本も完全にA。感染者があまり増えない状態になってきたので徐々に自粛を解除して、少しずつ感染者(といっても無症状も含む) を増やし、多くが免疫をもったところで集団免疫の達成となる(詳しい理屈はここでは省略)

フィリピンが取っているのはBだと思う。

まずメトロマニラを封鎖したかと思ったら、各エリアからも出るのを制限するようになって、公共交通機関はすべて止まるわ、外出制限はかかるは『まるで戦時中』のような体制です。

そしてこの戦略の難しいところは『ピークを遅らせる効果しかない』と見られている点。もちろん過去のウイルスで封じ込めが出来たケースもありますが、新コロが世界中に広がっていることを考えると今回は無理だと専門家はみているようです。

それで『ピークを遅らせることで何が良いか?』と言われているのが、時間を稼いで医療体制を整える。であったり、山をなだらかにして医療崩壊を防ぐとか、ピークをインフルエンザ等のピークとずらすことで医療崩壊を防ぐとか、あとワクチンができるまで粘る・・・なんてことも言われています。

ですが、フィリピンはもともと医療が脆弱で、封鎖自体は感染者を増やさないことに貢献すると思いますが、それと同時に経済も脆弱なので、その悪影響も軽視できません。


仮に封鎖が1ヶ月限定なら、まだ何とか持ちこたえられるかもしませんが、なんせ封じ込めは難しい訳ですから、1ヶ月後にまだ感染者がそれなりに残っていることは十分に考えられます。そこで封鎖を解けば、基本的には封鎖をしなかったこととそれほどかわりがなくなります、時期が1ヶ月ずれただけというイメージ(を僕は持っています) もちろん感染者がどくらいいるかにもよりますが、また仮に感染者が0にできても、海外に感染者がいるなら鎖国は当分つづけることになるでしょう。


なんせ、ほとんどが感染していない訳で、それはつまり抗体がない訳ですから・・・。

またワクチンは早くても1年以上と言われています。もちろんできても量産しフィリピン人の多くが摂取するまでにはまた時間がかるでしょう。それまで封鎖できます??

僕は経済的なダメージだけではなく暴動もおきるのではと心配しています。

フィリピンにとって最悪のシナリオとは - フィリピン考察記



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さてやっと本題です。

では、僕はフィリピンは徐々に経済活動を再開し、ウイルスの被害を覚悟する必要があると思っています。その際に、できるだけ被害をおさえつつ、どこから動き出すべきか?と考えた時に『抗体』が思い浮かんだ訳です。

通常、ウイルスに感染すると免疫機能は働き、ウイルスと戦う訳です。その時に抗体が作られ、次回からは同じウイルスからの攻撃に強くなる訳です。ワクチンとかもそれ。

そして今回のウイルスの特徴としては健康な若者に限定していえば全く怖くないウイルスということ。重篤化する率もかなり低いですし症状が出ない人もいる。ただ若者が感染することで高齢者などリスクの高い人にうつすことが懸念されています。

であるなら『わざと感染してもOKな人達をグループ別に隔離して労働してもらい』・・・その上で感染した場合に療養とかをしてもらって抗体を獲得した暁には、いろんな場面で活躍してもらうというのはどうかな??

その前提として『抗体検査』があって、様々な感染症はどのくらいの抗体があるかを検査できるようで、それを元にワクチンを追加するかを決めたりするみたい。新コロについて抗体検査が出来るのか、いつ頃に出来るようになるのかは知りません。

ですが、それが簡単に出来るようになれば『抗体がある人=自由に活動していい人(他とは分けるが)』という扱いにして、徐々に増やすことはできないものかって思う。


現在は体温計で測ったりしてるけど、感染者の多くは発熱しないから重篤者のみを振り分ける効果しかない。PCR検査にしても精度はイマイチな上に、仮に陰性であってもそれは抗体がある訳じゃないので、感染していないことは分かるが感染に強いことを証明する訳ではない。感染のリスクがある人達であることにはかわりない。

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もう少し具体的に書きます。

プランA:健康な若者で20名ずつくらいのグループで、建築現場などで労働してもらう。労働チームとは別に同じく健康な若者で食事などのサポートをする。合計40名とかで小さなコミュニティを作って経済活動をすれば感染のリスクも低いが、感染した時のリスクも低い。

それらから、感染が確認された時に休んでもらい。検査陰性および抗体確認。で、合格。その人を『仮に抗体人と呼ぶ』もっといろんな幅広い業務につくことができる。

そういう抗体人をどんどんと増やし、経済活動の範囲を広げる。


プランB:Aよりももう少し過激な方法。新コロのウイルスを採取し、健康な若者で『感染する覚悟のある人』を募集し、少量のウイルスを感染させる。荒っぽい生ワクチンみたいなもの。ウイルスは多くを摂取すると増殖して体内の免疫より強くなってしまうが、少量の場合は体内の免疫が勝つ確率が高まる(素人の推測だが・・)と思う。それによって抗体人を作る。

例えばタクシードライバーが抗体人であれば、消毒等を気をつければ、乗客に次々と感染させてしまう確率はかなり低いと思う。そうやって若い人中心に経済をまわし、弱者をサポートして、ワクチンができるのを待ったり、集団免疫が実現を目指すイメージ。


ちなみにこのプランBには批判も出ると思う。『若者を危険にさらすのか?』的な。僕は有志でいいと思う。もともと感染した場合の危険が低いのなら、仕事がずーーーとなく部屋に閉じ込められるよりマシって考える人はそれなりに多いと僕は思う。僕なら志願する。たぶん読んでいる人は日本人が多く、しばらく失業して外出禁止されているフィリピン人の立場をイメージするのは難しいかもしれない。


これは素人の仮説にもとずいたプランなのでご了承下さい。