KOYA(マニラで子供らと遊ぶ)

庶民エリアにコミュニティスペースを作ってみた。

マニラブ説明会(後編)

(前編のつづき)

 

そして後編のもくじ

 

7□マニラブメンバーの考察。

8□デザイナーさんの考察。

9□どうやってズレが生まれたのか。

10□批判者や支援者の考察。

11□その他の考察、まとめ。

 

 

後半は前半よりデリケートな内容になる。デザイナーさん側、マニラブ側、批判者達、それぞれに嫌なことを言い、場合によっては嫌われる。

 

僕自身も第三者が「どこまで言論によって介入していいのか?」って部分と「情報を出しみなさんに考えてもらいたい」って部分とがあり迷ってもいる。加えて「揉め事の背景を把握したい」ってジャーナリスト的な気持ちと、「詳細は出さなくても最終的に和解がうまく進んでほしい」という気持ちもせめぎ合っている。時にこの2つは相反する。

 

そして再度いいますがあくまで僕の考察であり、それぞれが考えてもらえればいいと思う。

 

 

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7□マニラブメンバーの考察。

 

マニラブのメンバーにとって今回のは初めての出版でありチャレンジである。たくさんの応援もあったろうし「何で今のような混乱が生じてしまったのか??」やりきれない気持ちもあるだろうと思う。名前も顔も出している。クラファンで応援してくれた人だけでなく活動を知っている友達にも言うに言えない状況というのは想像以上にストレスがかかるものだと思う。基本的には活動は凄いと思う。

 

ただし甘さも感じる。

 

例えば「追加の支払いに関して」は当初より増えた作業に対しての支払いだと説明を受けた。

だとすれば「その後で出版やらで収益が入ったら・・」なんてことを交渉せず、速やかに支払うべきだったのではないかって思う。デザイナーにしてみれば予定より仕事が増え、途中で抜けるに抜けられず、予算がないと言われたら安くても了承せざるをえないという部分がある。権利譲渡を拒否するのにはそういう部分に対する不信感があったのだろうと思う。

 

仕事を受ける立場からすればマニラブが赤字か・黒字かは関係ないのだから。

 

その一方で感心したこともある。僕はまだ説明を聞く前の段階で「マニラブ内では意見の齟齬はあるのだろうか??」と気になってきた。沈黙を守っている段階では代表のタクセキ君が「メンバーの総意」だといっても半信半疑になってしまう。「主導権をリーダーが握って他はそれに従う」というスタイルのグループもあるからだ。だが説明会などを通じて感じたのは、メンバーが互いに信頼していることが伝わってきた。

 

 

 

8□デザイナーさんの考察。

 

素人集団を少し甘く見たかも・・。新規案件はただでさえ地雷を踏みやすい。僕は経験上そう思っていて、その上でマニラブの活動を支援したいという半分ボランティアのような気持ちで受けているのだと思っていた。また上に書いたようにデザイナーに同情する部分もあるが今回の揉め事、その責任の一端はデザイナー側にもあると思う。例えば制作データの著作権については「普通の人は知らなくて当然」だと僕は思う。もともとマニラブ側としてはその先の展開なども説明しただろうし、当初の段階からその点については説明すべきだったと思う。マニラブ側から見れば英語版の出版など今後の展開が思わぬところでストップされたことになる。

 

 

また契約書は作り、追加分についても料金を明記し「する仕事、しない仕事を書く」などは、フリーランスとしては割に必要な部分だと思う。後から交渉して上手くいくことは少ない。それは自己防衛としては必要なこと。

 

また鍵アカウントでも情報を流布したことで、実際の問題に尾ひれが付いて炎上してしまったことに関しては残念だと思う。例えマニラブとのやりとりに不信感があったとしても、その行動が結果的に溝を深めてしまうことになったと僕はみています。

 

ただデザインは素晴らしいし、できれば両者がうまく協力して続けていってほしかったと思う。できれば精神的にしんどくなる前に冷静に話ができる代理人を立ててもらえてればなぁ・・・って思ってしまう。今は弁護士という形で代理人が入ったことで以前より話が進むようになったとマニラブ側は考えているようだ。

 

 

 

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(ここまでかれこれ2時間くらい考えている) どこまで踏み込むべきなのか・・。それなりに考察することは評価しているようなもので、その文章はまた他の人の評価の対象になる。あんまり得な感じもしない。でも、書きかけたので(部分的には控えた上で) 続きを書こうと思う。

 

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9□どうやってズレが生まれたのか。僕の見立てでは・・

 

A:デザインを依頼する側の甘さ。

B:デザインを受ける側の甘さ。

C:新しい情報紙を少数で作る短期間高負荷。

 

かなって思う。基本的には7と8の”まとめ” みたいな感じですが、互いの理解のなさからくる【ミスコミニケーション】なのかなって思う。マニラブのメンバーは5名、デザイナーは1名(今回の揉め事と関係ない人は別にして)・・・普通にしていたら5対1のパワーバランスになってしまうが、それ自体はそのために人数を増やしたわけでもないし仕方がない。マニラブ側の説明を聞く限りは彼らなりにデザイナーさんに気を使って対話を試みているように僕には見えたが、それが上手く伝わっていないように見えた。

 

 

 

10□批判者や支援者の考察。

 

僕はマニラブ側の説明会に参加した。そういう意味では「マニラブ側のみの主張を聞いた形」になる。それなりにそれを裏付けるものを見せてもらったとも思うが、批判者の中には「マニラブ側の一方的な言い分」だと感じた人もいるだろうと思う。

 

それには一理ある。でも、考えてみてほしい。それはデザイナーさん側の主張を聞いて批判してきたあなた方にも言えることなのではないか??

 

 

<被害者という扱い>・・・僕は当初からこの被害者って部分に違和感があった。一方が被害を訴え、もう一方がそれを否定している(もしくは認めていない) という段階では被害者の前に【仮】を付けた方が良いと思う。双方の主張が食い違い折り合っていない状態。それは被害者・加害者ではなく、両者の揉め事に過ぎない。

 

それを一方的に信じ、それに憶測をつけ誹謗中傷するのは姿勢として間違っていると思う。例えそれが正義感から来るものであったとしても。

 

批判の全てが間違っているというつもりはないが、余計な発言がなかったのか考えてみて、場合によっては謝罪した方がいいと僕は思う。

 

 

分からない状態で憶測をしてしまうこと自体は自然なこと。僕もいろんな憶測をした。ただし発言する場合は気をつけた方がいい。僕や彼らみたいに実名でしている人と、匿名でしている人とでは非難された時の実害に大きな違いがでる。ただし逆に匿名でない分だけ発言に説得力がでるとは思う。実名および顔出し(僕は隠してる訳じゃないが知られてはいない)するということはそれなりの覚悟を背負ってのこと。

 

 

<殺人と自殺の違い>・・・憶測の中で自殺とか殺人(殺すと脅されている)といったものがあった。自殺を匂わせる発言については本人からあったのかどうか僕は知らないが、この2つ実は大きく違う。もし殺人を予告されたのなら発言を萎縮することはあろうとかと思うが「殺されるのが怖くて自殺する人はいない」また自殺について考えているとしたら、それはその人のキャパを越えるストレスがかかり冷静な判断ができない状態であることを暗示しているように僕は思う。ストレスが大きい状態でもそれ以上にキャパが大きい人は平気だし、逆にキャパが小さい人なら少しのストレスで精神的にドヨーン!ってなってしまう。

 

また「自殺を考えるほど追い詰められていること」と「被害の訴えの正しさ」は直接関係ない。泣いている人には同情したくなるが「論理と感情」をあまり混同しない方がいいと思う。その上で僕の記事や後に出るであろうマニラブの公式発表などをみた上で、今までの発言や事実関係を再考してもらいたい。

 

ちなみに僕の見立てでは誹謗中傷を繰り返さない限りは訴えられることはないだろうと思う。訴える側も大変だし、基本的にはマニラブ側はこの件をできるだけ平和に収束させ、次の展開。前向きな活動に注力したいだろうと思う。

 

 

 

<支援者について>・・・マニラブが非難されることについて反論した人は僕と同じタイプ。僕の記事はあまり知られてなかったのか叩かれた感じはしないが、あの空気の中で反論するのはそれなりに怖かったろうと思う。(いちぶ反論が憶測による攻撃になってしまってた気もする) また多くの支援者さんが我慢強く様子見をしてくれてたのは良かったと思う。

 

 

 

11□その他の考察、まとめ。

 

さて最後、正直いまでもここまで書いて良かったか??って気持ちはある。また非公開なら「もう少し書きたい」って部分もある。しかし以上のことは実名でそれなりにリスクをとった上での発言なので、批判を浴びることも含めて「仕方がないのかな」とも思う。

 

また以上は僕なりに努めて中立的に書いたつもりだが、それについては読む側が判断しれくれればいい。最終的にはこの騒動が収まり、マニラブ・デザイナーさんの双方にあるていどのわだかまりが残りつつも和解が成立し、双方にこの経験を糧にして今後の活躍をしてもらえれば・・・と思う。