フィリピン考察記

+腎臓病の療養記 in MANILA

貧困についての考察1

フィリピンは東南アジアにおいても貧しい人の多い国だと思う。国としては経済発展をし高級な住宅街やオシャレなレストランがあるようなモールも1つや2つではない。お金持ちに加え、プログラマーや銀行に勤めているなど、経済発展の恩恵を受けている人はいる。

その一方で貧困状態の人も多い。マニラでは最低賃金が1日550ペソくらいだが、それ以下で働く人がかなり多い。一般的な労働者がどれくらい大変なのかは以前の記事をみてもらいたい。

manisen.hatenablog.com

 

さて今回は労働以外の部分で貧困を抜けるのを難しい要素を考察してみたい。


◆医療費が高い。


この国では貧乏人が割に簡単に死んでしまう。先進国が持つような健康保険制度がないこともあるが、そもそも保険制度とはみんながお金を出し合って病気になった人がそれを使うって制度なので、フィリピンでそれがあったところで庶民にはその掛け金が払えない。

そして医療制度は基本的にはアメリカから取り入れていて、病院によって、あるいは医者によって値段が違う。外国人だと足元をみて2倍、3倍の額をふっかけてくることはある。それだけでなくマニラの医師の賃金は他国にくらべて安いから優秀な医師はアメリカなどに流れるらしい。

考えて見て欲しい。手術に関しては下手すれば(保険適用分を除外しても)日本より高い場合に手術を受けられるような人がどのくらいいるだろうか。金持ちは可能だろうと思うが、僕は手術件数が少なく経験不足な医師が多いのでは??と考えている。


ただ庶民向けの診療所などは高いワケではない。庶民にとっては高額かもしれないが行けないワケではない。薬も1錠単位で買える。ただ問題は重病とか緊急の場合。公営の大病院は常に患者で溢れかえっているようだ。

僕の友人が尋常ではない頭痛がおこり病院に行ったが、そこには怪我した人とかが大勢いて2時間待ち3時間待ちは当たり前。別の友人の通院に付き合った時は緊急を要しなかったから談笑しながら待てたが、緊急の場合は困ると思う。


そうやって1つの病気で、細々と暮らしていた庶民が困窮してしまったりはあると思う。


◆家族親戚とのつながりが強い。

フィリピンの庶民は貧乏子沢山が普通。小さな家で家族が川の字で寝ることも多い。そんな中で助け合いながら生きているので日本より家族(あるいは親戚)のつながりが強い。それは良い面でもあるが、いざ1人が困窮すると借金のお願いが周囲に来る。もちろん返ってくることもあるが来ない場合もある。困っている家族を救うのは義務だと思っている節がある。

これは貧困をぬけ出す上では足かせになる。仮に1人が頑張って勉強し良いところに就職する。あるいは日々の無駄遣いをせずコツコツと貯金していても、だらだらと生きてきた兄弟を助けるハメになる。小さい頃から自分も助けられているのでぬけ出すことは困難。1人が外国人と結婚しようものなら、働くのをやめてパラサイトしようとするもものが出てくる。庶民と付き合う上で外国人が陥りやすいポイントがいくつかあるが、それはまた別の機会に譲る。



◆騙されることもままある。

フィリピンでも定住している人はいいのだが、田舎からマニラに出稼ぎに来た人の苦労はまた想像を絶するだろう。田舎より物価が高い。就職できても給料がスグにもらえるワケではない。また企業のエゴで遅配とか予想外の出費とか散見される。多くは先にマニラに来ている親戚などを頼る。

引っ越しをした場合に善良な大家さんに当たったらラッキーだと思う。ここでは単純に家賃だけでアパートを選んではいけない。地雷大家の話をチラホラ聞く。そしてこの国では大家さん(資本家側)の権限が強い。安い家賃でもボロい家・・・借りて直そうものなら、家賃の値上げを言われ追い出されるとかある。交渉力のない若者とか泣き寝入りするしかない・・。

またマルチ商法的なものを多い。それを詐欺と言ってしまうのは人によっては不快に思うかもしれないが、あれで皆が幸せになれることはない。フィリピンはコレが流行しやすい土壌がある。1:豊かさへの憧れが強い。2:論理的思考力が弱い。3:コミュニケーション能力の高い人が多い。・・・・僕としては悩ましい。


考察2では子供の貧困をぬけ出すには。
について考察してみたい。