KOYA(マニラで子供らと遊ぶ)

庶民エリアにコミュニティスペースを作ってみた。

ペニーボード

フィリピンではスケートボードのことをペニーボードというみたい。

 

もう半年くらい前かな、日本から持っていって乗ってみたら思った以上に難しい。大人は重心が高いこともあって難しいのかしれないが『これはちょっと危ないかも??』って思って隣の集落に持っていった。

 

そこは例によって子供がいっぱい。『遊んでいいよ』とはいったが『僕にちょうだい!』と言われたから『あげない』と返した。1人にあげてしまうとその子は独占して他の子に使わせないってケースを見てるので所有権は譲らず、みんなで交代で遊べといった。

 

子供たちは擦り傷を作りつつも予想以上の短期間の乗りこなすようになった。


ところが先週そのペニーボードがなくなっていた。ここから見える範囲で遊ぶようには言ってあったが管理者がいるワケでもなく誰かが持っていって売ってもわからない。残念ながら貧困エリアではモノがなくなることは珍しくない。

 

せっかく1台がハイローテーションで遊ばれ『なんとコスパの良い』なんて思っていたのに・・・ざーんねん。まぁしゃーないね。って思っていたらFacebookで1人の母親から『見つかった』と連絡があった。

 

「(特定の)誰かにあげたの?」みたいな事を聞かれたから、みんなで遊んで欲しいからいちおう所有権は僕のままだよ。と答えたら、『子供たちにとってあなたは天使だ』みたいなことを言われ、ちょっと照れつつも『さすがキリスト教徒らしい表現だ』なんて思った。

『別に天使じゃないよ。ただ彼らは友達だよ』って答えた。


そのエリアの子供たちには僕は絶大な人気がある。正直いうとしがみついてしつこい小さな子は苦手なんだけど5才から12才の子らとは普通にバレーボールとかして遊んでいる。僕がフィリピンが好きな理由の1つ。小さい子は別にしてそこに『遊んであげている』という感覚はない。常に複数の親が周囲にはいるし、2家族くらいは元々友達だしあまり気を使うことはない。


もし日本だったら、41才の独身男が子供たちと遊ぶっていうのはかなり誤解を生みやすい。変質者か誘拐犯と疑われてしまうリスクがある。もちろん親の気持ちを考えるとそうなってしまうのも仕方がないとは思う。もちろんフィリピンであっても誤解は避けたいので、子供たちだけをつれだしたり、幼女を抱きしめたりといったことはしない。

あと同じフィリピンでも集落では小学校くらいの子供と20代の子らが一緒に遊ぶってこともよくある。大勢がいろんなかたちで関わりながら生きているのは、日本とフィリピンの1つの違いだと思う。

 

子供がいない独身の中年はこれからドンドンと増える。金銭以外でコミュニティ作りが僕は大切だと思っていて今はフィリピンでいろんな形で実践しているところ。いずれ日本からもいろんな人を呼び込みたい。