KOYA(マニラで子供らと遊ぶ)

庶民エリアにコミュニティスペースを作ってみた。

お金持ちになりたいのか。

『僕はお金持ちになりたいのだろうか??』・・・ずっと考えている。


僕は幼少の頃から節約するタイプで、我慢しているワケではなく『欲しいモノを吟味して買うタイプ』なのだと思う。修学旅行の時にはみんなと同じで予算限度額いっぱいのお金をもっていくのだが『旅の思い出にこれを買ってどうするだろう??』・・・と一般家庭に雑多に飾られているガラクタ(お土産ともいう)をみて思う。本当に飾りたいモノとか食べたいモノ、あげたいモノだけを買っていた。

 

たぶん僕の家庭が『お金を大切にしましょう』ってありがちな金銭道徳を持っていたからだろうと思う。おかげで商売や株式投資をする種銭を貯めるのには苦労しなかった。もともと酒もタバコもギャンブルも風俗もしないし『オシャレに見られたい』といった見栄もあまりないからそれも良かったと思う。

ただ投資に関してはそれは必ずしもプラスには働いていなかったと思う。最初でこそ何を買えばわからずリスクの高い銘柄にも手をだしていたが、信用取引はしないし分散で中長期といった『地味で堅実な投資』・・・おそらく育ち方の影響がなければ、もう少し金持ちになっていたと思う。またお金持ちになるという意味では日本で働きながら投資を続けていたらたぶん小金持ちにはなれたかと思う。

推定7年くらいまともに収入がないし、商売でお金を使ったし(少しは儲かったりもしたが)・・・その期間に働いていたら溜まっていたであろう期間損失。とそれを投資にまわせただろうってことと、更に生活費にまわすことで減っていた投資資金などを考えるととても金銭的には正解だったとはいえない。


ただ海外に出たかった。アジアでビジネスとかしたかったし違う世界を知りたかった。だから後悔はしていない。それに僕がいま欲しいモノのほとんどはお金で買えない。


語学力・恋愛・コミュニティ・健康などなど・・・。


少しのお金があれば有利にはなるが根本的にはお金はあんまり関係ない。旅はゲストハウスでいいし、お金のかかる遠くにいきたいとも思わない(行きたいけど今でも満足という意味)。家も車も特に欲しいと思わない。リッチな食事も年1回くらいでいいと思うし、いろいろ考えると僕はフィリピンなら年150万円くらいで生活できていると思う。更に経済的に苦しくなればあと2割くらいは減らせる。


いまはノンビリとした生活とフィリピン人との交流。そういうのが少しストレスに思いつつも居心地がいい。少しずつコミュニティを広げたいがやたら広げて厄介事に巻き込まれるのも面倒なので、無理のない範囲でいい。


そういう生活にはやっぱりお金がいらない。


幸いなことに投資に定年退職はない。そこはちょっと恵まれていると思う。これから自分自身がしていきたい事はコミュニティ作り。特に今後は日本でも一生独身って人が増えていく。僕はフィリピンの集落で子供たちやその親と交流することで擬似家族的なコミュニティを作りかけているし、日本人とフィリピン人の交流会なんかもしている。たぶん、その試みが近い将来、僕の生活を豊かなモノにしてくれると思うし、人の役に立てるようになるとも思う。

日本社会に疲れた人・・・・孤独になっていく人・・・僕自身はいま特に病んではいないが、集落にいって子供たちに慕われて一緒に遊んで、ギターを教えてあげたり、そういう事をたまにしてると癒やされる。これって今の日本ではなかなか得られないことだと思う。僕がお金を使うとしたらそういった子供とかに少し使うくらいかな。