KOYA(マニラで子供らと遊ぶ)

庶民エリアにコミュニティスペースを作ってみた。

(第7話) 腎臓病の常識は正しいのか?

『勉強はするほどに固定観念が染み付いてしまう』

今日は暑くて昼寝をしてたら気だるさと共に起きた。腎臓病とわかるまでは『マニラだから暑いのは当たり前だよね〜!』なんて汗だくで生活したりもしていたが腎臓病になってからは体調がイマイチな時は『迷わず弱冷』を選ぶようになった。



夜になるとネットで腎臓病について調べる。あまり毎日すると酷い症状などで気分がブルーになるので時々にしているが勉強自体は重要だと思う。今日は腎臓関係の書籍でネットで見られるのがあったので読んだ。Macbookの画面が小さかったので押入れから大画面ディスプレイを引っ張りだしてきて読んだ。

いままでWEBサイトなどで学んだことをなぞりつつも、蓄尿検査やクレアチニンクリアランスの検査の少し詳しい解説が見れて良かった。あと僕はとりあえずタンパク質の制限(あとはそれほど気にしなくても今はいい)と思っていたが、『高カリウム血症』の症状として『手足のしびれ』や『不整脈』というのがあってビックリした。

ときどき手足がしびれることが数年前からあった。心臓が苦しくなることもたまにあった。特に食後にしびれることが多かったように思う。病院でそういう症状をいっても満足な回答が得られずに放置していたが、もしかしたら僕はカリウム制限もした方がいいかもしれない。

(詳しくは9月に帰国した時に検査を受けるつもりだが、長年の疑問とつながった気がした)


腎臓病を勉強するようになって2ヶ月くらいが過ぎた。勉強すればするほど『食事療法は大切だ』と思ったのだが、実のところ腎臓病については『多くが未解明である』ということも分かってきた。ある専門家が言うには『食事のタンパク質制限が腎臓病の悪化を食い止めるのに有効かどうかはまだ分かっていない』というのがあった。


allabout.co.jp

僕も実はそれが気になっている。おそらくタンパク質制限をはじめた根拠はいろいろとあるのだろうが、腎臓を濾過器として考えるなら、網目が破れて濾されなくでていくモノ(ここで言うタンパク質)がスムーズに出て行くのであれば量はそれほどシビアじゃないんじゃないかなって。

実際のところ尿は排出されていくのだから『尿に大量にタンパク質が出ていること』それ自体は問題ではない。あくまでそれは『多いタンパク質が腎臓に負担をかけているだろう』という推測と『腎臓がそれだけ傷んでいるんだろう』という目安になるにすぎない。腎臓の糸球体が傷んで穴があき大きなモノが出て行くこと自体は『負担にならない限りはどれだけ出て行っても良いのではないか??』という仮説だ。

今は1日に60gといったタンパク質の制限をするが、濾過する時の負担を考えたら、1日3食(1食平均20g)から『1食平均20gのまま1日4食に分けて食べても負担はかわらないのじゃないか??』という考えだ。腎臓内科医はそこそこ多いが腎臓病のメカニズムを研究している人はそれに比べるとずっと少ないと僕は思う。なので『実際にタンパク質がどう分解されて腎臓に負担をかけるのか』とか『どんなタンパク質が良いのか』は医者の専門外だろうと思うし。

例えばタンパク質についても『良質のタンパク質を取りましょう』とよく言うが実際にアミノ酸スコアの良いモノって肉や魚といった動物性タンパク質なワケで、アミノ酸スコアが低い植物性タンパクが悪いかっていうと『むしろ植物性の方が腎臓には良い』という研究結果もあるみたいだ。

慢性腎臓病にはダイズタンパク質が効果的|welq [ウェルク]



つまり実際のところ『よく分かっていない』・・・また理屈ぽくて申し訳ないが『アミノ酸スコアっていうのも最大が100』というのが不可解だ、それについてはまた別の機会に書きたい。


もっと研究が進んで欲しいテーマ。

■タンパク質の制限が有効だとして、1日3食を5食に分けた時の負担の関係。
■腎不全になる前から透析することで腎臓への負担を軽減できるのかどうか。

■最近増えているIgA腎症の早期発見の為の方法はないか(血中の抗体数を検査)など


あとは政治的なテーマとして。
■人工透析をどこまで保険適用するか(莫大なコストがかかる)・・医療崩壊の懸念。

■人工透析のコストをどう抑えるか(看護師の待ち時間が長い)・病院のドル箱。など

おおくが僕の思いつきなのだがまたまとめたいと思う。