僕は専門家チームの試算の前提R=2.5に疑問を持っているが、かといって池田信夫さんらが断言している『自粛は必要がない』っていうのにも賛成はしていない。わからないから。いろんな不確定な情報を中でいかに選び繋げていくか・・そんな気分。
【もくじ】
▼東京の感染者数はピークアウトしたのかも??
だが検査を絞っているって情報が・・・
▼保健所が検査を絞っていう疑問と根拠。
▼海外流入に注目してた(週報をまってた)
▼新規の重篤者数(という指標)
【おまけ(情報)】
▼PCR検査や抗体検査の解説動画
▼(日本では知られていない)抗体療法(リンク)
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▼東京の感染者数はピークアウトしたのかも??
東京の新規感染者数は4/11の+197でピークアウトしたかの印象がある。これは4/7の非常事態宣言の効果前ではあるが3/25に出された小池都知事の自粛要請の効果が出てきたものだと思う。このまま落ち着いてくれれば自粛を緩めることができる・・・と思っていたが僕は少し考え方を変えた。あとで理由を言っていく。
https://stopcovid19.metro.tokyo.lg.jp/
だが僕は検査数の少なさ陽性率の高さがずっと引っかかっていた。『検査を絞っているのではないか??』という疑った。
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▼保健所が検査を絞っていう疑問と根拠。
『保健所』で検索したらこんな記事を見つけた。
保健所長「病院あふれるのが嫌」 さいたま市の検査数少ない理由 | 共同通信
保健所が病院があふれるのを避けるために検査を絞ってきたという記事。以前から『指定感染症で陽性なら入院』って法律があるために、病床が軽症者に使われてしまっているという問題は多くから指摘されてきた。
各県の病床もかなりいっぱいになってきているので、検査を絞るって傾向はさいたまの保健所だけではないのだろうと推測している。
COVID-19 Japan - 新型コロナウイルス対策ダッシュボード #StopCOVID19JP
これを見ると赤や黒の表示がかなり増えていることが分かる。こういうエリアでは検査を絞りたいという動機が考えられる。これは保健所が悪いのではない。軽症者各利用の病院もしくは施設を準備しない政府。そして法律を改正しない政府が悪いと思う。
保健所の所長はむしろ医療を守りたいと思った被害者のように見える。
これによって僕は新規感染者数があまり増えていないことに対して『自粛を緩和すべき』ってほどの確証は持てなくなっている。前提が違えば結果もかわるからだ。もちろん自粛自体の効果はそれなりに現れてきていると思う。
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▼海外流入に注目してた(週報をまってた)
次にそれとは別に僕が注目していることがある。それは海外から帰国した人の影響。なぜなら東京でいくら自粛をしても、海外で感染して帰国した人の数が多ければ正しく分析できないと考えているから。
漠然としたイメージでは感染源不明の感染者が100だとしたら、院内感染は50、帰国した感染者30くらいの影響度だと思っている。入院患者が街に出歩くこともないだろうし、医療従事者は一般より感染を拡大しないために注意してるだろうし、帰国した人は自分が感染していないか怯えて慎重になっているだろうし、そもそも国内での感染ではないからだ。
ただ東京都のサイトでは感染者の内訳は公表していない。
それで以前に見つめた東京都感染症情報センターの週報を待っていた。
http://idsc.tokyo-eiken.go.jp/weekly/
この団体およびサイトの特徴は感染症全般についての情報を集めている点。新型コロナウイルスに特化したニワカのサイトではない。その分だけ新コロに関係ない情報がほとんどなのだが、週あたりの感染者数に加え、柱脚としてどういった人が感染したのか参考になる情報がある。
前回の第14週では641件の内で国内要因が497件。他は不明か海外ということになる。国内率が約77%。更に第13週では国内率が約68%になる。これは最大という意味なので注意が必要だが分析する上では無視してはいけないと思う。
さて今回の第15週は1160件(着実に感染者は増えている)。国内要因は896件(最大77%)・・前回と傾向はあまり変わっていない。が、1つ気になる記述を見つけた。
・・・『患者および死亡後診断 1085件』
前回の週報にはこのような記述はなかった。これは死んだ後に検査したら新型コロナウイルスの感染者だったということだと思う。もちろん可能性としては容態が急激に悪化し検査結果が出る前に死んでしまったという(速攻で死んでしまった)ということも考えられるが、検査を絞った(=検査をしなかった)ことによる影響という可能性の方が高いのでは??って気がする。
▼新規の重篤者数(という指標)
よく感染者数ではなく死亡者数(人口比)で国際比較する方がいいと言われている。感染者数は検査体制などの影響を受けるし、死者の方が比較しやすいからだ。ただし感染者がどれくらい広がっているかを見る場合は、各国の医療制度(人工呼吸器が使えるか)とか医療崩壊してるかの違いもあるので、比較できるものなら国際基準を決めて、重篤者数で比較できるのがベストだと思ってた。ただし現実的にはそれを公表している国は多くないし基準がバラバラなので難しい。
それとは別に僕は感染症の専門家を中心にいろんな人をフォローしているのだが、池田信夫さんもフォローしている。彼のツイートに対してこんなツイートを見つけた。
これは池田さんが『新規重症者数が重要だ』と発言したことに対しての反論ツイート。僕は専門家の意見は重視するが、それは僕の分からない部分についての知見に関してであって、僕は論理的な正しさをもっと重視する。
『新規の重症者』といってもsuzukiさんの解釈ではそれは死亡者や重症を脱した人を除いだ純増を指しているということ。これはこの数値を出す人がどちらを基準にするかによって違うのだが、この場合はsuzukiさんの指摘の方が正しいと思う。
なぜなら、ところどころマイナスがあるから。
また彼のメモしている重症者のデータでは池田さんのいうような楽観できる状況にはないようだ。
僕は彼のデータを検証した訳ではないが論理は正しいと思うし、前述のように検査数はあまりあてにならないから、考えを『少し楽観』→『様子見(いちおう警戒はつづけよう)』に変えた。
まだホントに分からないことだらけ。ただ専門家も含め分からないことが多い中で情報を互いに精査し、より良い方法を見つけていければと思う。あと僕はまったくの素人なのでそのつもり情報は読んで下さい。
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【おまけ(情報)】・・役立ったのでシェア。
▼PCR検査や抗体検査の解説動画
いかに検査が難しいか新コロが厄介かなんかがよく分かります。
▼(日本では知られていない)抗体療法(リンク)
上の宮沢さんの動画でも少し触れられていますが、ワクチンとは違って抗体療法っていうのがあって、実はフィリピンのドゥテルテ大統領がその情報を中国から得たらしく演説で触れていたので、僕も調べてみた。
簡単に言うとワクチンは弱ったウイルスとかを体内に入れて抗体を作らせるものなのに対して、抗体療法は抗体自体を選んで培養して体内に入れるような感じらしい。血清療法が抗体ができた人の血液を使うので大量にはできないが抗体療法はそれが出来るものと期待しているが、いろいろ課題もある。英語が苦手な人はDeepLを使って翻訳してみるのがオススメ。